知らんぷり

草の根と息吹と
あなた、忘れていったね
飛行船の落とし物みたいに

剝がしたり叩いたり
転んだりしながら過ごした毎日を
何と呼べば良かったのだろう
丁寧だったり雑だったり
胡麻化したり取り繕ったり

夕べ久しぶりに
あなたの夢を見た
途中、夢だと気づいたけれど
二人で知らんぷりしたまま
ずっと笑ってた

投稿者

コメント

  1. この詩を拝読して、さまざまな「あなた」が存在するのだろうと思いました。
    夢って、私の場合、見ても ほとんど おぼえていないんだけど、私にも私なりの「あなた」が居るような気がします。

    途中、夢だと気づいたけれど
    二人で知らんぷりしたまま
    ずっと笑ってた

    この最後の方、ぐっときます。^^

  2. @こしごえ
    こしごえさん、コメントありがとうございます。あなた、という言葉の柔らかさが好き。わたしにも、たくさんのあなた、がいます。
    でも、ネットでも日々の生活でも、相手を、あなた、と呼ぶ時は何故か喧嘩腰の時ばかり、という不思議。

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