送り火
ともした線香の香りが連れて行く
どこかへ行ってた盆の夜
鏡を見れば どことも言えず
いとしい人の面影がよみがえる
今生の人よりも はるかに多い
過去の死者と 未来に生まれてくる者たち
いつか終わりの日まで 繰り返す
四季のうつろいの輪がいとおしい
病気でも爪は伸びるのね
淋しく言ったあなたのつめを切った
心地よく 元気だった頃の音ひびかせて
炎は護摩木の肉を燃やして
ふわふわ浮遊する白い骨を残す
慈愛も苦悩も欲望も 空に放って
ともした線香の香りが連れて行く
どこかへ行ってた盆の夜
鏡を見れば どことも言えず
いとしい人の面影がよみがえる
今生の人よりも はるかに多い
過去の死者と 未来に生まれてくる者たち
いつか終わりの日まで 繰り返す
四季のうつろいの輪がいとおしい
病気でも爪は伸びるのね
淋しく言ったあなたのつめを切った
心地よく 元気だった頃の音ひびかせて
炎は護摩木の肉を燃やして
ふわふわ浮遊する白い骨を残す
慈愛も苦悩も欲望も 空に放って
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コメント
爪というワードに生々しさを感じました。爪を切る音の、あのなんとも言えない爽快感というか、生きていることを実感する日常のふとした響きに着目したことで、より死者に対峙するような気がします。
時間はそのままなのか
並列しているのか
きっと己の魂の在り方次第かもしれませんね
自己否定を連ねる僕には優しく包み込んでくれる詩です
読み手専門の読者では、難しくて悲しく優しい作品も慣れてます。
以前、インドネシア人のお友達の手作り昼飯をいただきましたが、
小皿にあった緑色のチャべを「らどみさん、食べない方が良い」
とのストップざ忠告は無視して数個口に入れて食べたら非常に痛く
て何が悲しいのかしばらく1時間以上ボロボロ泣き続けていました。
作者の煙から煙にかえすところを計算?して出された重たい作品は
チャべなのかなとも思いましたが角度によっては味覚は違うみたい
みんなの作品も同じことを書いているのに読んでないのかなと思い
基本はコメントも書かない読み手専門の私ですが感想をupしとくね
この作品で書きたいことはたくさんあるけど、言葉が見つかるのは
ますます遥かかなたの場所でのことのようです。今後ともよろしく
読んでくださった皆さんに感謝♪
トノモトショウさん
老いて病になっても,髪と爪はちゃんと生きていることを主張しますね.
髪を梳かす,とかも考えたんですけど,爪を切ってあげるほうがありそうかな,
と思って.その辺を感じていただいてうれしいです♪
ryoさん
お盆になると,やっぱりご先祖様のことを思うようになって,
今ここに自分があって,色々悩んだり苦しんだり,ささやかな喜びもあったりしながら
生きているのは,繋がってきている何かのおかげだし,それだけでいいかな,
と考えたりします.あたしもどちらかと言うと自分に自信が持てない人なので,
偉そうには言えないけど,落ち込みそうなときは,そういう繋がりのなかで,
生かされているんだ,と思うようにしています♪
足立らどみさん
こちらこそ,どうぞよろしくお願いします.
チャベ,って青唐辛子のものすごく辛いやつですよね♪額に汗が吹き出る,っていう.
ああいうのって,最初の一口二口は,おいしいやん,と思わせておいて,しばらく
してから,おもむろに来たりするじゃないですか.
線香の灰と,護摩木の燃えた後の灰って,同じものだなと思って,その辺は
意識しています.コメントは書かない,とのことですけど,これからも楽しみに
しています.っていうか,コメントを書いてもらえるようなのを作れたらな,と
思います♪