時
ふと後ろを見た
彼らは今頃何をしているだろうか
昔はあんなに仲が良かったのに
彼らとの思い出は止まっている
時は過去のままである
忘れっぽくなった
記憶は歳を重ねるごとに
曇りゆくガラスのようである
次第に数枚の写真になる
何を話したかなぞ
到底覚えていない
時は進み続ける
今話したこと
感じたこと思い出したこと
結局明日には忘れているだろう
ぞっとした
寂しくなった
彼が私にかけてくれた甘い言葉も
家族との温かい談話も
いつかは忘れて誰も知らない
時だけが過ぎて行く
コメント
この詩は、率直でいいですね。
最終連のここの寂しさが特に好きです。
結局明日には忘れているだろう
ぞっとした
寂しくなった
私も忘れっぽくなりました。でも、今を感じることは少しくらいは出来ます。^^