自閉症エスカルゴのアポトーシス

(本当につまらない話だ)

外殻
から異次元へ
向かう生命線

例えるなら
0=1/0≠1
果物の
触感をなぞらえる
暗室にて
収束
するタイポグラフィを
口実に蠕動 回転 蒸発 最後に蔓延
サイボウと
サイボウが
サイボウを



るような
なし崩しの 「死」 すなわち
ヌルヌルの
内壁の
味と

[TONOMOTOSHO Rebirth Project No.029: Title by 駿馬]

投稿者

大阪府

コメント

  1. 電気羊はエスカルゴの夢を見るか。見ないだろう。
    蝸牛の足はアポなんとかのおかげで無くなったのか。違うだろう。
    外殻は熱を質量に変換し生を放射するが内側はひたすら死に向かい崩壊するのか。まあいいや。
    あの芝刈り機のじいさんは頑固者だったなぁ。

  2. アポトーシスという言葉はなんとなく知っていましたが、あらためてネット検索して調べてみました。それでアポトーシス、好きな言葉です。
    アポトーシスとこの詩のタイトルを絶妙な姿で詩の姿に形成していると感じます。生々しさも絶妙! エスカルゴは苦手ですが、この詩は美しい詩。

  3. 題名がすでに詩なので、本文はそれに対する返詩という按排。さらに王さんのコメントもその辺詩に対する辺詩になっている。なるほど良い塩梅だ。

  4. (アポトーシスを調べるところから)
    タイトルの意味を知り詩と読み比べると“美しい”です。死ぬことで生きることのバランスを思いました。

  5. アポトーシスからこの詩が生まれる道程に想いを馳せてはため息が出ます。
    エスカルゴでかつ自閉症か。
    殻の外には出てこれないのかな。
    でもヌルヌルしててさ。
    生は死を包含してることを改めて思いました。

  6. 細胞、というものの存在を、あらためて考えてしまいました。新陳代謝を繰り返す、その連鎖、もしくは死の部分を。「細胞」を突き詰めることは、つまり、詩なのだと…。

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