秋の夜陰

秋の夜陰

逢魔が時を潜り抜け
夜の帳が降り
辺りが闇に包まれると
表情が一変する
城下町。
洋燈の灯りが
ぼんやり滲んで
異次元に誘い
花手水が
楚々とした花びらを
惜しげもなく
妖艶さと引換え
秋の夜陰に
差し出して。

投稿者

埼玉県

コメント

  1. 城下町は、情緒と、幻影的な感じがありますね。異界にふっと紛れ込んだような…。とくに、夜は、異界に引き込まれる怖さがあります。夜陰という表現が効いています。

  2. 長谷川さん、ありがとうございます。
    城下町は夜になると昼間とは違った表情を見せますね。幻想的な美しさと怖さ。そこに魅了されます。

  3. 写真と添えられる詩が素晴らしいですね。
    灯りを見たときに、灯りそのものが照らし出すものと、照らし出されていない暗さの両方を感じられる趣が好きです。

  4. あぶくもさん、ありがとうございます。灯りが照らし出さない闇に、何かが潜んでいる感じがします。城下町の灯りが齎す趣を感じて頂き、感謝です。

  5. ちょうど昨夜、子供と、家の脇を歩いていた時、子供が少し怯えたのを見て「逢魔」ってこういう時あるのかな、って思っていたら、朝、この詩を読んで、闇の中にもグラデーションがあって、濃淡があるんだな、と思いました。

  6. ティモさん。ありがとうございます。
    小さなお子さんは繊細な感受性を持ってますから、敏感に『逢魔』を感じ取るのでしょうね。
    闇の中の濃淡、水墨画をイメージしました。素敵な言葉、ありがとうございます。

  7. タイトル、写真、詩の調和がすばらしいです。いつもながらため息が出てしまいます。艶やかな色が浮かびます。

  8. たちまこさん。ありがとうございます。
    たちまこさんにそんなふうに言っていただくと、嬉しくて励みになります。そして離れていても、詩でずっと繋がっているのだな…と、あらためて実感しています。

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