親へ~ある手紙~

親へ
中途半端な大学に入っちゃってごめんなさい。Fランでもなければトップ校でもない所に入ってごめんなさい。私が早稲田とか東大とか京大に入っていればあなたは休学で渋い顔とかしなかったかもしれない…
だけどあなたは私でもないし、大学を卒業してもない。入りはしたけど秋学期前に退学したじゃない。私が私の人生だって主張したらあなたの人生はほぼ私の一人称視点だって言ったね。違うよ。あなたは私の苦しみを知らない。石を投げられたり、うつ病で苦しんだり、あなたに忖度しながらも休学を相談する迄に至った私の苦悩だって知らないじゃない。私がうつ病になった時に勘弁してよとか言ったり、怒鳴りつけたりしたよね。それは今も変わらないけど笑
私はあなたにとって何なの?肉のロボット?肉の人形?1人の人間(違うと思うけど)?
あなたはあなたで苦しい事も辛い事もあったと思う。だけど私を産んだのはあなただよ。あなたは私をどんな事を考えて産んだの?思い通りになるロボットが欲しくて産んだの?自分の思い通りになる人形が欲しくて産んだの?それともあなた1人では得られなかった人との交わりの温もりを私に求めたの?あなたは私をどんな気持ちで産んだの?子供が1人の人間だって分かって産んだの?あなたが私を産んでその不利益を被るのは全部全部あなたのせいだよ。
あなたは私のこの主張を青臭い反抗期だって切り捨てるよね?知ってる。あなたはそうやってなんでも「若いから」、「幼いから」、「未熟だから」で片付ける。知ってる。あなたが私を人だって人間だって思わないのなら、私もあなたを人間扱いしない。ただの獣。私を生み出した闇。
そう、私はあなたから産まれた。だから私もあなたとおんなじような人間なんだろう。だけど私はあなたと違う。私は子供を作らない。あなたみたいな穢れた血が混ざった子供を作る訳にはいかない。それは私の未来の為にも、日本の未来の為にも、世界の為にも。私は、あなたみたいにはならない。
あなたが私を産んだ事に感謝はしません。さようなら。

穢れた遺伝子の一部より

投稿者

奈良県

コメント

  1. あなたが私を人だって人間だって思わないのなら、私もあなたを人間扱いしない。ただの獣。私を生み出した闇。

    ここのフレーズを読み、ちょっと泣きたくなりました。私も、若いころ、親と折り合いが良くなかった。同じことを考えていました。親ガチャ、などという言葉もありますが、この詩は、読んでいて辛かったです。

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