緑と青の呼吸
— 地球と同期する —
静かに
目を閉じてみる
なにも考えなくていい
ただ
吸って
吐くだけでいい
気づけば
胸は
海みたいに満ち引きしている
寄せて
返して
怒りも
焦りも
波の泡になって
ほどけていく
もう一度
吸う
こんどは
空の青
どこまでも
ひらけていく青
胸の奥の
固く閉じた扉が
音もなく
ひらく
風が通る
こころが
軽くなる
そして
ゆっくり
吐く
森の緑が
足の裏から
しみてくる
だいじょうぶ
だいじょうぶ、と
大地が
小さな声で
ささやいている
帰っておいで、と
思い出す
ぼくらは
自然の外に立っているんじゃない
もともと
海で
空で
森だった
体の水は
昔の海で
胸の広がりは
昔の空で
この静けさは
昔の森だ
だから
整えようとしなくても
いい
強くならなくても
いい
ただ
呼吸すればいい
吸えば
青
吐けば
緑
それだけで
いのちは
ちゃんと
元の場所へ戻っていく
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