十両
恋の運気を上げているのに 私はあなたにと...
アフリカの涙
豊かさにすがる人々が挙って生贄を捧げる ...
微動だにしない男
女は微動だにしない男が好きだ 一人の男は...
見つめなおし
夢は別の世界で 自由なのに束縛されて...
笑い話
昔悩んでたことを 振り返ると今は違うこと...
来年は白蛇を首に巻く
そのようなあぶない奇跡のゆくりなく陶酔的...
紺と赤。
お袋が言った。 アトムは(笑) 赤が。 ...
失語症と私。Ⅱ
失語症はいろいろあるけれども。 私の場合...
星
生きるという字に丸を書いてボンとのせ、そ...
ステラおばさんのクッキーから
年末年始のとある休日、10時に起...
始まり
十二月一日 いつまでも草が枯れずに青い ...
まいにち
あいつ がんばってるね そう言ってもら...
小さな海
身体の隣には 太平洋があった 太平洋は凪...
冬の薫り
AIに仕事を奪われた脚本家たちは 円陣を...
密室
大阪難波元町に、まぎれ込む 二人の微細な...
グッバイアパートメント
アパートメントから垂れる声たちは 地に足...
グッバイアパートメント
アパートメントから垂れる声たちは 地に足...
破壊される少女
君のおだやかな瞳で破壊する、破壊する お...
白い庭の子
何か一つだけ 言いたげな あのこの顔を眺...
夜の旅
フランス語で薄むらさき色という名のレ...
鳥を撃つ者
明 背 賢 消 そ 死 我 軌 絶 何 ...
始めまして
人知れず 空き地の草を 風は通りすぎてゆ...
ベル ベル ベル
3ベルがなり終えた頃にはすでに消...
聖夜ノ木
傾いたクリスマスツリーが ちかちか闇に、...
先輩はつまんないです。
新一年生。 カバン。 筆箱。 鉛筆もそう...
墓
私は待っている その人を 冷たい石の肌を...
風の形
乗れなかった列車 届かない指先 人混みの...
ブラックイズビューティフル
自分だけが似合っていると思っていると思わ...
過去は未来の案内人
はて? 手を止めた 日記の片積みに詩を書...
マネキンは親指を立てない
運転中だったおれは後ろのパトカーに停車さ...