夏、冷たさ包む毛布。
頭が壊れた めくる日の中で いつも目を刺...
無知
僕は知らない この国が豊かだった頃を か...
揺
1 「あんなに傾いているのに倒れないのね...
雨にうたれるわたし
かならずしも雨が憎いのではなくて あしど...
石が流れて木の葉が沈む(新釈ことわざ辞典その3)
悪事千里を走る 4千キロメートルもの距離...
到着ロビー
家の隣に大きな空港ができた 生活は少しず...
怪獣と影。
団地の公園。 子供が言った。 三歳ぐらい...
VICTIM-01
指先から抜け落ち 走り走る 君の顔が懐か...
*
火花 火花 飛華 花火 花火 ひばな...
固
もうなにもあげられるものがなくなったと思...
Salvage childs
もしも誰かが革命を見つけたら、君はついて...
映画館の夢
夜を見つめていたよ 死ぬまでのこと 美し...
吐
なにしてるの? (吐いてるんだよ 砂を・...
匂
ごはんがすきだ ははがすきだ ははのにお...
しぜんとにんげん
自然の美しさを見れば どんなに汚い世界も...
生きた! いま、たぶん
正午の光を見たおれは5.46×10のマイ...
息と瞬き
土砂降りの雨がおまえを濡らし、 からだが...
海月
それもひとつの生き方じゃろう それもひと...
エターナル
組織から逃げ出した香風 しげれるオミナエ...
夏空度數
夏空が 傾斜しだすと 未ダ残存してゐる事...
瞬き
新しいのね、と あなたは言った 掌に産ま...
ふたりの少女と、通り過ぎ行く人々と
ふたりの少女と、通り過ぎ行く人々と ここ...
転
こうやってじょじょに丸くなってね 最後に...
残
向こうには食い物がいっぱい。 こちら...
白化
やたらに長身の女とすれ違う やたらと言っ...
幻境
或る古い影が一つ 街頭に彷徨い出...
巨国
重い扉はハインリッヒを遠ざけている それ...
風
風の中を歩く なでられた髪は 少しはしゃ...
さきのこと
みじかい爪、今より少し伸びたら塗ろうと思...
泡
ぼくの飲んでたサイダーがこぼれてね 銀河...