お別れに
お別れに私が欲しいのは笑顔です
涙でも思い出でもなく
餞別ならば貰っておきますが
接吻ならば止めておきます
お別れは悲しいものです寂しいものです
それを涙や思い出で湿っぽくするのはいけません
水に流れてしまいますから
だから私は笑っているのです
出会いに笑ったと同様
お別れに笑うのです
そうすると
不思議とあなたとのキョリを感じなくなるのです
お別れに私が欲しいのは笑顔です
涙でも思い出でもなく
餞別ならば貰っておきますが
接吻ならば止めておきます
お別れは悲しいものです寂しいものです
それを涙や思い出で湿っぽくするのはいけません
水に流れてしまいますから
だから私は笑っているのです
出会いに笑ったと同様
お別れに笑うのです
そうすると
不思議とあなたとのキョリを感じなくなるのです
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コメント
お別れに私が欲しいのは笑顔です、この一行目からうるっと来てとてもすてきです。
短めの詩ですが、無駄が無くよく響いてくる内容で、最終行 不思議とあなたとのキョリを感じなくなるのです というのが更にこころに響きます。
私もこの詩のように お別れに笑いたいけど、その時には どうなるか どうするか分かりません。
すてきな詩をありがとうございます(^-^)
優しく、切ない詩ですね。別れは寂しいけれども、笑顔で別れる。大人の眼差しを感じました。端正な別れでしょうか。
こしごえさん、ありがとうございます。
響いてもらえたなんて嬉しいです。
まだ若かった頃の作品ですが、今になって自分自身の最期のお別れの時をイメージしても、微笑みながら逝けたら、いや、感謝に涙してでもいいかなんて思いました。
長谷川さん、ありがとうございます。
これを書いたときは、ひとり旅をしていたりで、カジュアルな出会いと別れが頻繁にありました。そこから今生の別れを含む様々な別れをイメージしながら書いたのを覚えています。笑った方がまた会える確率が上がるように感じていたのも事実ですね。
あああさん、ありがとうございます。
強くなくていいし、寂しいなぁと思ったままでいいから笑えるひとでいたいなぁという感じですね。幸せだから笑うより、笑うから幸せ、笑う門には福来る的な自分を目指したいですね。なかなかできてないので。