さよならプリースティス

ただ咽び泣いて
理想も捨て去って
地に伏して祈る
あなたが嫌いだ

◇◇◇

星々は今日も 天球を運行中
雨が洗い流していった
路地裏の落書き
あなたが好きだった
果樹園の林檎の樹
今やそこは住宅街
アスファルトの下で

あなたの遺言を聞きましょうか
罪の告白を聞きましょうか
そうだ あなたは裏切った
マッチ一本分の 物語の欠片

ただ笑い合っていた頃の
理想は何だっけ
神託が降りる前に
話をし■う

◇◇◇

「■■ク■、あ■たの夢■■?」
「……全■の生■に、明■をより■く迎■■ほしい。■■■ス■ィ■、君■夢は?」
「私? そうね……」

◇◇◇

衛星は今日も 軌■を運行中
天の川が流した 無数の魂
あなたは好きだった 雨上がりの匂い
もう幾年、■は降っていない

(机を指で叩く音)

私の遺■を聞いて■■■すか
私の■を■でてくれ■すか
そうだ 最初か■全部 間違っていた
鉛筆一本分の 物語の欠片

ただ立ち尽くして
理想を握りしめて
コスモスが揺れるわ
手を 振っ■■わ

(小さい溜息)

◇◇◇

「■■ー■テ■■! こ■は……!」
「■え……もう、■■も終■りね……」
「……そ■■」
「そ■だ、■後に歩き■しょ■? こ■■たりは■だ安■だし、最後に■■の夕■けを見■い……」

◇◇◇

ただ咽び泣いて
古ぼけた理想を
必死に抱きし■て
地に伏してうずく■って叫■だ
「あ■たが嫌■だ」

(少しの無言)
(深く息を吸う音)

何一つと■て
あの頃から変われ■い私を
笑っ■許し■■しい

■うやって
そう■■て
た■ 手を伸■■

(小さく息を吐く音)

そ■■夢を見■

……………

【音声記録は損傷が激しく、一部は聞き取ることができなかった。便宜上、聞き取れなかった部分は■とおく】

投稿者

大阪府

コメント

  1. ■を置くのが難しかったです。

  2. 1連目から語り手の心情に強く引かれるような、理由の要らない凄みみたいなものを感じました。

  3. @たちばなまこと 様
    コメントありがとうございます。
    プリースティスという単語をタイトルにしたくて、そのタイトルに負けない詩でなければ……と思って書きました。

  4. ■の効果が素晴らしいですね。ぞわぞわしました。

  5. @たかぼ 様
    コメントありがとうございます。
    最初、■無しで書いたとき、少し直接的過ぎる気がしまして……ぞわぞわ感じていただけたなら嬉しいです。

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