命の形、命の長さ

命の形、命の長さ

晴れた水色の空に浮かぶ
真綿のような白い雲が
私の目の前で
儚く千切れて消えていく

それはぼんやりと
やり過ごしている
私の毎日の
取るに足りないことのように

雲を掴み霞を食べ
時間は魔法のように消えていく
両手の中の命は
ろうそくの炎のように
頼りなく揺れる 

音もなく何かが崩れていく
崩れていった瓦礫が
真っ白な砂になり
サラサラと星のように光る

それは私だったのか
それは心だったのか
それは肉体だったのか
絶たれた命の形だったのか

不揃いの命の長さ
くじに当たるか外れるか
行き当たりばったりなのか
何か計算されているのか
誰も何も教えてはくれない

最悪の時か最良の時か
入試のように容赦なく
自由も権利も盾にはできない
すみやかに一方的な力が作用する

幸か不幸か
誰が決めるのか
命の長さが決めるのか
長い人生の歩んできた跡は
不確かに霞んで見えない

記憶さえもうすれて
真綿のように薄くなり
千切れちぎれに
晴れた空に消えていく

命の形は雲のように
そして
命の長さは飛行機雲のように
定まる形を持たない

投稿者

宮城県

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