別れ
銀河の岸で時々
大粒の涙を零す
小鬼の私は
星々の流れと共に
宇宙の闇を聞きながら闇と同化して
冴え返る星の亡霊を見送る際
星の亡霊の姿を追いながら
宙へ視線が泳いでいく
どこまでも高く
いつまでも永く
見つめる
宙へ
小鬼の私は鼻歌を歌い
終りを求めて
生きる
さようならと手を振りつつ
星の亡霊が見えなくなった辺りへ
黙礼をする
すると
星の亡霊が見えなくなった辺りから
かすれた声で
さようならと言われたので
もう一度
さようならと言って手を振る
小鬼の私があちらへ見えたような
気がした
コメント
@あああ
さんへ あああさんがこの詩を読んでくれた上に、そのように思ってくれたことを貴重に思います。それを私に伝えてくれたことも ありがたいです。ありがとうございます。
そうですねえ、鬼って言っても、人間が決めた鬼って色々居ると思います。悪い鬼もいれば、地獄の鬼のように罪人を苦しめて罰を与えるための いい鬼もいる。鬼にも色々といますね。うん。
小鬼、というのがいいですね。もしくは、天邪鬼でしょうか。…銀河に包まれた、亡霊の眼差し。別れ。
@長谷川 忍
さんへ はい、私は「鬼」ではなくて、気が小さくて弱い「小鬼」なんです。
広辞苑で「鬼」という言葉を引くと、色々な意味がありますが、「鬼」とは「死者の霊魂。亡霊」という意味もあります。まあ、広辞苑に載っているのも人が勝手に想像などして決めたことですからね。この詩の「小鬼」をどう見るかは、この詩を読んでくれた読者が自由に想像してくれるとうれしいです。
はい、ある次元などでの、別れ、ですね。
長谷川さんが、この詩から さまざまに感じたりしてくれたことをありがたく思います。ありがとうございます。
かすみがかかってさらさらとしているようなうつくしさがあります。
「星の亡霊」って素敵ですね。
@たちばなまこと
さんへ ああ、たちばなさんがこの詩を読んでくれた上に、そのように うつくしさがあるとまで言ってくれて ありがたくうれしいです。
うん。ちなみに、ずっと以前、テレビで見たのでうろ覚えなんですが、最新の研究では、星には何らかの波動?みたいなものが観測されたのかな?まぁうろ覚えなんで、以上で私が言ってることは、本当のこととは言えませんが。
でも、星もある次元では生きている、と勝手に私は妄想してるので、星の亡霊もありかな、と。え、まじめにそうおもってるの!?ってことですが、まじめに思ってます。ふふ。アニミズムに「近い」考えかも。
その「星の亡霊」っていうのを素敵と言ってくれて 貴重です。
素敵に読んでくれて、ありがとうございます。