いつかきっと
この世は
巨大なゴミ箱へと進化を遂げ
産まれて 捨てて の 無常に沈む
卑猥なスリルに委ねたり
非情なリアルに背いたり
平熱のコンクリート
柔らかい圧迫に潰されているというのに
誰も気付かないフリをして
モノクロ活動写真のトラウマを
後生大事に抱え込んで
蛇口の前ですすり泣くばかり
そうやっていればいい
そうやっていればいい
せいぜい そうやっていればいいんだ
いつかきっと
全脳覚醒の悲劇を迎え
僕は 掃き溜めの王 になるだろう
[TONOMOTOSHO Rebirth Project No.025: Title by じゃら]
コメント
いつかきっと、というタイトルや「進化」というワードはプラスの方向、アカルイ未来に向かうのではないかという観念からはやはり違う方へ転がっていった。
トノモトさんのカチっとした言語によって感情は揺すられる。絶望色のノスタルジアが見える。
やっぱり未来はクライのだろうか。
いつかきっとじゃなくて、この世はすでにきっと巨大なゴミ箱へと進化を遂げてしまっているのかもしれませんね。気付かないふりをしている人もいるけど、気付いているふりをしている人もいる。どちらも間違い。だって、ゴミだって母なる地球から産まれたものだから。掃き溜めの王、その名は人間。