雨のページ

雨の日は
お気に入りの詩集を手に
透明な猫に読んであげよう
ふだんから
呼んでも知らん顔のこやつは
やはり耳の先っぽも動かさない
ひとつめを読み終えると
顔より大きなあくびのこして
ぶいと窓辺へ

取り残されたわたしは
透明な傘をひろげて
真白なページをめくる
雨音が強くなると
やつの耳がピクとなり
白いページにひらりと
文字が落ちはじめる

これだから雨は好きだ
詩集が出来あがるまで
熱い紅茶を淹れて待とう
そのうちやつがもどってきて
詩集の上で居眠りすれば
いい塩梅に仕上がるだろう

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