ニュースについて少し
朝
お日さまの光が 静々と
自室に射しこんできて私を照らす
このあたたかさとは裏腹に
ラジオのニュースが冷たく突き刺さる
こころに深く
私には、その時その時の
苦しみや不安があります
なので、何事にも動じないこころになりたい
そう こころになりたい
こころは
空をゆく雲の雨で
青い花の色で
冴えかえる闇に瞬く星々の
映す影でありたい
遠い国がここにある しかし
ここには無い
新しい朝の光
新しい雲の雨
新しい青い花の色
新しい星々の
映す影
できるならば、
悪いニュースは聞きたくない。
銀河の岸で小鬼の私は無表情になる。
冷蔵庫に
炭酸水を取りに行ってきたら、
ラジオは音楽の時間
コメント
井上陽水の「最後のニュース」を思い出しました。
ラジオに特別な何かを感じてしまうのは世代ですかね。俺もラジオのニュースをモチーフに書いた詩があります。
映像がない分、ラジオのニュースの方がテレビのそれよりも幾分か突き刺さらないように感じますが、それでも「深く」突き刺さる作者のこころの柔らかさ、繊細さにはっとさせられました。
BENIさんへ ああ、やはりそうですか。CDとか持ってないけど、井上陽水さんの歌は好きです。
そうそう、ラジオってなんかいいですよね。
ああ、それは面白い偶然ですね。うん。
北野さんへ うん、そういう捉え方もあるんですね。北野さんにそう言われてみれば、ラジオの場合はテレビよりかは刺激が少ないですね。
でも私がこの詩を書く前には実際に朝のラジオを聞いていてですね。ラジオは音声だけでテレビのように映像が無い分、想像させられるんですよね。うん。
でも、北野さんが私のことをそう言ってくれて、ありがたいです。はっとしてくれた北野さんの気付きにこそ感謝です。ありがとうございます。
こころになりたい、なんて、なかなか滲み出ないものですよね。
感嘆いたしました。
たちばなさんへ ああ。私は、たとえば、宇宙にも魂があると「思っている」奴でして。ならば、ころろって何にでもあるんじゃないの?とも思うんです。
でも魂って何か?とも思いますが、それはそれ。まあ広辞苑を引くと、魂ってこころの働きを司るものらしいですけどね。
感嘆してくれて、貴重に思います。ありがとうございます。