枇杷の花
とてもユニークであり
とても言いにくいことだ
たくさんの雪が降り
まったくあきあきするほど、彗星はめぐる
チャンスの到来だと、ひとびとは車座になり、トオボエする
礼節の朝、ニンニクの芽はまっすぐに立つ
彼はすでに彼ではなく、吐瀉する
アンダンテの苦しみと言うものが、はねる
上空七千メートルのくしゃみ、トガリネズミ
ぼん、ぼん、ぼん、ぼん、・・・
てっきり君が来たのだと思う、つねに
ヒストリーの化け物がこの街のメイン通路をその名で呼べと言う
わたしはいやだ、つまり、わたしはいやだ
たん、たん、たん、たん、・・・
ガタン。戸締りをよろしくたのむ、ガーター
ガーター・ガーター・ジーター・ジーター・・・
責任の重い仕事と言うものがあるのだ
すべてにおいて、すべてはすべるのだ、すべりゆくすべては、すでにすべる
たんきょりそうの、たんきょくは、でんりょくの、供給をうけ、たんりき
だんりき、団りく、ごんどわな、ごんどうさん、ごんどん、どんごん・・・
理性的である言葉の積み重ねの間にわたしは見る恋人の古き悲しみ
さてもさても突然の侵略にこごえる言葉のつららのように
侵略せよと誰が言った。侵略するわと誰が言った。侵略しても侵略しても
わたしのこころはあなたのものよ
精神のかたくなに、ひびわれてかたくなに、タチアナ、アチアーナ、あちちあーな、あなあな
言葉を拾い集めて
わたしは冷たい精神のこおりとなってハルキウ、ハルカナ、はるる、かなかな
地球の冷凍庫、子宮の麗容子、大至急の止血どめ、どなどな
つんざくものは、ももくさのかおりして、直近の爆発、ガーナ、ガーナ、ミルクチョコ
はやしたて、はやしさんのはやしたつ、たつとりのはねはたつ、たったの河ははやしたり
緊急車両が走ります
禁断症状が走ります
走り出す犬はわたしの前で直立不動の赤鬼です
一月、まったくそれらの精神をくぐもり
枇杷の花咲く。
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