影

斜めに射す陽が

ようやく黄金色に熟して

脆く薄い影が

濃く甘く薫ってくる。

壁にゆらめく影を

北北西の風が

悪戯にめくっては剥いで

漆黒に塗られる前の

宵闇の秘密を探している。

投稿者

埼玉県

コメント

  1. 影に焦点をあてようとすると、読む側はポジの方にどうしても意識が行ってしまい、それ自体の方が、秘密めいていたり、まんまと作者さんの意図であったのかも、と思いました。

  2. ティモさん、ありがとうございます。写真に詩のストーリー性を、助けてもらった気がします。笑

  3. 夕から、宵に移っていく、わずかな危うさを想ってみました。「影」という言葉が、お写真とも相まり、効いていますね。宵闇の先にある物語が気になりました。

  4. 長谷川さん、ありがとうございます。夕方から夜にかけての硲にある、宵闇の危うさ、魅惑を想って書いてみました。物語の扉は、宵闇にありそうですね。笑

  5. フォーカスがあたったツツジとヤマブキ(かな?)の背後にいる存在が大きくクローズアップされていて面白いです。
    影であるから風による揺れがよけい強調されるようで、詩もこの写真も好きです。

  6. 王殺しさん、ありがとうございます。写真も詩も深く読んで頂き、感謝です。

  7. 写真と合った詩全体に、影に関係する存在と影の存在が生きていて、影そのものが いのち(たましい)を持った存在のように私の目(こころ)に映ります。すてきな写真と詩をありがとうございます。

  8. こしごえさん、ありがとうございます。
    たまたま写真が上手く撮れたこともありますが、影に魂を感じてくださって、嬉しいです。

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