無知のち

無知である
知らないのだ

何を知らないかというと
何もかも知らないのだ

それがどれだけ

幸せなことだろう
恥ずかしいことだろう
素晴らしいことだろう

何も知らなければ
全てを知らなければ

悩むことも苦しむことも
つらいことさえ知らないのだ

どれだけ楽になっただろう

独りぼっちになったり
馬鹿にされるだろう

どれだけつまらないだろう

知っていれば
知らなければ

無知でいられるのなら

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