立葵
白い花を見かけるたび
足が止まった。
梔子
ヤマボウシ
白のアガパンサス
半夏生。
雨がかすかに
残っている。
傘をたたみ
池に架かった小橋を
渡ってみた。
白の立葵が咲いていた
花びらが
宙に伸びていく。
この花の
いちばん上の蕾が咲いた頃
梅雨が明ける
文子さんがそう教えてくれた。
白に染まった池に沿って
再び歩き出す。
白い花を見かけるたび
足が止まった。
梔子
ヤマボウシ
白のアガパンサス
半夏生。
雨がかすかに
残っている。
傘をたたみ
池に架かった小橋を
渡ってみた。
白の立葵が咲いていた
花びらが
宙に伸びていく。
この花の
いちばん上の蕾が咲いた頃
梅雨が明ける
文子さんがそう教えてくれた。
白に染まった池に沿って
再び歩き出す。
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コメント
クチナシ、ヤマボウシ、タチアオイ
どれもとても好きな花です。
ハンゲショウは昔、京都か奈良で見て写真に撮りました。ここでは暦の半夏生でしょうか。
白のアガパンは見たことないな。あるかな。
薄青や紫が多いですよね。
なんにしろ夏の始まりの白い花の風景を小雨越しに作者とともに眺むるようでした。なるほど背高の立葵、あの一番上がさいたら梅雨も終わりか。文子さんありがとうございます。白が似合う人でしょうか。
盛夏の前、とても静かな情景でした。
話は違うのですが道端の立葵の種をとってきて家に蒔いたら、えらいことになってます。繁殖力がつよすぎてでかいし進撃の巨人が攻めてきたようです。隣地にも広がってしまい申し訳ないかぎり。。
王殺しさん
半夏生は、近所に咲いていました。白い、つぶつぶの花。アガパンサスは薄青や紫が多いですね。やはり、近所に白のアガパンサスが咲いていました。白は、珍しいです。梅雨時は、白い花に目が入ってしまいます。立葵、そういえば繁殖力が強そうですよね。
文子さんは、詩友であります。私よりずっと年上ですが…。
白、花、季節感の交合がとても素敵ですね。自分はある色や形をイメージしてから街歩きなどをしてみたりすることがあるのですが、見事にその色や形のものを吸い寄せるように脳が街を見せてくれたりします。長谷川さんはそういう旅をされてそうだなと思い、この日は『白』の日だったのかしら?と想像しました。
あぶくもさん
梅雨は、好きな時期です。雨風景に惹かれるのかもしれません(…豪雨は苦手ですが)。偶然、白のアガパンサスを見つけた時に、今日は、白でいこう、と気持ちのスイッチが入っちゃったのですね。色や形をイメージしての町歩き、とうのは、面白いですね! テーマを決めると、町歩きも楽しくなりそうです。
あ、すみません。訂正を。
とうのは ⇒ というのは
立葵の花が一番上まで咲いた頃に梅雨が明ける、というのは、私は家族から聞いたことがあります。長谷川さんと私は同じことを聞いたのですね。
下から上方に花を咲かせていく咲き方を「無限花序」というみたいですね。何かそういうことも含めての この詩なのでしょうか。すごい。
この詩で、白に染まる感じがします。
すてきな散歩道を、思い浮かべました。
こしごえさん
無限花序、というのですか。初めて知りました。立葵は、まさにそんな咲き方ですね。空に向かって花を広げていきます。私は、詩友から立葵の話をお聞きしました。六月は、白い花が似合うように思います。
服部さん
上野の、不忍池のほとりです。四季を通じて、たくさんの花が咲きます。今は、蓮の花が盛りを迎えておりますよ。