くらげ
私の堪忍袋のストレージは
あなたがお皿の端にちょこんともらえていた、
ショートケーキの苺の量と同期されていた
苺はローファーに無抵抗
ストレージどころか丸ごと捨ててしまいたいと
歪んだ顔で投げ捨てた
容量が軽くなった!
ディズニーケータイはいつだってストレージが足りてないらしい
あなたは朗らかに誰かに報告していた
バックアップはきちんと取るタイプでして
USB握りしめ、
海の底からじっと眺めている
ゆらゆらと後悔を手から離す
全部全部図書カードにでもなってしまえ
いつか刺されてしまえばいい
いつか刺されてしまえばいい
コメント
ローファーっていいですよね、なんか象徴的で、無骨で。
フレッシュ。すてきですね。
くらげに刺されたことはないけれど、刺されたらどうなるんだろう?
いつか刺されてしまえばいい、というのが こわいような気もするけど。
何か鋭い詩だ、と感じます。
くらげは案外人にはだまって根に持つ性格かもしれない。
ストレス(ストレージ?)はどこかで発散させないとね!