智慧の樹
赤き葉くるまれし狭き死に欠落し 全...
確実な幸せ
もし,間違いなく,確かな幸せがあるとした...
夏の終わり
朝晩と冷え込むおかげで、部屋に大荷物が増...
壁に耳あり障子に耳あり
換気扇 うるさい ジョイント音 うるさく...
タイムライン
紅葉のつらなる通りを 歩いている。 大岡...
サン・ジョルジョの鐘楼
日曜日の早朝 誰も見向きしない時間 ひと...
自戒
誰もいない未来私もいない。 地球に 人類...
枇杷の花
とてもユニークであり とても言いにくいこ...
昼下がり
時計台の針の途方に暮れていた白昼 駅前広...
推敲
俺は、いつも推敲ばかりしてしまう 「あれ...
明け方のカカシ
月の灯りの中で 雪のなかから生える 雑草...
くつした
もうそれは我慢できないくらいに 新しい精...
つれていく
ゆっくりと唄を うたっていた あの人は ...
小さな傷、小さな死
おれはおまえが中心に抱えた小さな傷を知る...
疑心
そこに形はあるのに そこに中身はないのだ...
イザイ
天国も甕も アリゾナのようには乾かない ...
要石
体内時計 逆行 シ 冥界...
月
ぼんやりと浮かぶ 夜の道しるべ ほのかに...
親心
たまにはかわいい息子を、本気で叱る ひ...
盲目のひと
朝の信号は、青になり 盲目のひとは白い...
ひかりの冬、はじまり、ひとつ。
...
たずねびと
季節だけが 変わらず僕を訪れる それだけ...
012
気がつくと ひとりだった 語らいは楽しい...
文字がある
手紙を書いている。 小鬼だった私は 人間...
クリスマス・イブ
君と初めて過ごした夜 お互いに真剣すぎて...
ルクソール
どんまい、君は星を見たかい 状況はかんば...
真冬・空を真似る営み
呼吸をさまたげるぬるい真綿と つめたいく...
空の友達
かったるい夜道の翌朝 なぜだか僕は 丘へ...
ダンシングガール
音楽にのって、君はまわる 酔っている、ダ...
優しく生きて保って護るの?
好きだから一緒になる 家族になりたいと願...