林檎
山茶花が咲いている 花の先は薄墨色の町だ...
冬と春のあいだに
あれだけ雪が降り あれだけ路面や木々が白...
ジジの声
思い返せばとるに足らない猫生だけど私な...
糸電話
届くかな 届いてほしいような 届いたらい...
みれにあむ
みれにあむ は よふけ に はじまる よ...
はちみつレモン讃歌
三度の骨折にも負けず 薬剤性の肺炎にも負...
自詩
魑魅魍魎が跋扈するような俗世でどうにかこ...
しがらみ
逃げ回りながら 捕まりにいく 撥ね除けな...
きみの柔らかさについて
名無月は騒がしくて ゆらゆれて煌めいて ...
ミントの鉢
出窓に置いた ミニ観葉植物 ポトス アレ...
声を便りに
2月18日 風の強い夜。 あの満月の近く...
雪
2月17日 寒い風の夜 こたつに入ると足...
街
朝 玄関のドアを開けて 階段を降りて行く...
突風にのって
2月16日 西からの 強い風にのって ひ...
トウモロコシ
男の胸は高鳴った 「あんたを脱がし あ...
好きな『音楽』
寝つけずに机に向かいながら CDラジカセ...
ねこの靴下
新しいくつしたをおろす 足先に 猫の顔が...
天の川
夜空を剥がして畳に敷いた 軽やかな響きが...
神様からのプレゼント
あなたの老人ホームが良く見下ろせる 近く...
わたしでない人を感じる
. ” initialize...
私の目的
人生の目的を見失った私は 今 こころの闇...
チョコレートとわたし
2月14日 甘いお菓子は夢をみる 私は食...
ころりと。
夜23時。 窓辺に小さな手紙が届く。 近...
イロ・サクレのムール貝
夜8時頃から食事に出かける(ヨーロッ...
あさのうた
ここいらへんでは新都心と呼ばれるビル群あ...
満月
満月の夜に 静かに息をして ほうっと白い...
恩師
忘れぬように消えぬように 今この瞬間があ...
空から
風を指先でつまむと つむじ風がうまれる ...
ディストピアなら虹色で
. 恩寵がひとを選ばず降りてくる 名づけ...