メギャン
堕落して干からびて それでも飯だけは食い...
一瞬
夏、街は もぬけの殻になった 開け放たれ...
交差するメロディー
いつもやさしい陽だまりのような メロディ...
新世界
何年かぶりにメガネを変えた 新しいレンズ...
草原の記(昭和五十二年、有馬記念に寄せて〈テンポイント・トウショウボーイ〉)
いつかむかし 草原のくにの村に ふ...
静かな山
その日、近所の児童公園に 一人でやって来...
自分
走ろう 走り続けたら死ぬぜ 休もう 休み...
夏と汗と
滴る汗は気持ちが悪い。 夏の暑い視線が君...
カムサムニダありがとう
カムサムニダありがとう thank yo...
種
枯れた百合の花が揺れ 茶色くなった筒先か...
夫婦蛙
石化された夫婦蛙は じっとして ふたりと...
メマツヨイグサ
この静かさは鼓動の静かさ 緑の静かさ 湖...
再生
あまりにも重い 軽いと思っていた祖父のな...
星拾いの夢
落ち葉を拾うように 拾ったことはないし ...
高速道路
唇をほんの少し開いた 眠る君の表情 高速...
家の中
風が吹いて家の中二人 雨が降って家の中三...
でも、
わたしは暗い霊廟にいる 床も、壁も、 天...
オオユメノコシムシ
のそのそとあるく はじめてみた 翅がある...
またたき
瞬く間にあの人は変わった 夫からあの人に...
あい;してい;る
鵜の市街 この涕く霈 の俤 輝く熟柿 旆...
陰謀論
少子高齢化社会と言われてしたしいがお年寄...
耳の畑
お前の痛みは正しい おかしくて反転してる...
許せない。
リーダーは。 わがままだ。 リーダーは。...
悪人と善人
善く生きたい と思うということは、 私は...
即興/日暮れのかなしみ
土のかおり リズム 新しい息吹 泣いてる...
102
いつ咲くのかも分からない 言葉の蕾を持ち...
のりもの
のりものに乗った 小さな真昼だった 窓際...
放火魔25
LIGHT UP YOUR FIRE!火...
黒く染まるな
ああ、私が灰色でいられる時間。 時計が動...
雨の日の青
彼の目は、雨の日の青だ 雨の日、ガラスに...