詩｜poem

とつぜん畜生　畜生　ちくしょおぉぉぉ と...

波の音 妄想はない 赤い糸 確かに、端に...

朝日にふくまれる無限の祈り ことばになれ...

私の 魂という命は この体を借りているの...

はんこを押す時、ペッタンペッタンと言うそ...

静かに滴り落ちる あなたの命 ごめんね ...

人を 信じられない そうやって突き放そう...

あなたが降らせたんでしょう この野蛮な雨...

吹き流し？ ウインドソック? 食わせ物 ...

春が着いた 質感でそのことを知った 白い...

風の音 猛吹雪山 進む鐘 雪にしみ入る ...

明かりのつく朝。 凍った空気清浄機の呼吸...

藍の音 愛のしるしも 呼び慕う このチェ...

天国の 白い広場な 狭い影 影を消したい...

少しの休みをムダにして 起きあがれば生地...

藍色の 秋袷だよ 七本の ツマトリソウも...

小夜中や 庚の肋 辛いまま

寒い墓地 驀進の摹擬 降り募る 夕暮れの...

静寂を沈めた海が、満月を映している 白い...

罪深い私を ゆるしてくれる その存在に多...

まだ明けきらぬ道を辿り 駅へ向かう 駅舎...

　　 寒さを繰り返して、春になって行く ...

あなたの声だけが わたしを助ける 気がし...

そういうふうに こんなふうに 吹いて 吹...

二〇二五春はあけぼの LEDの瞳がくもる...