絶叫と
不安定な生を過ごし、未知の死に向かう そ...
まだきこえない
木枯らしに吹かれて カラカラと 道を転が...
泣いてへん
泣いているのかと訊ねると、 泣いてへん ...
リボン
ひらり ふわり ひらひら ふわふわ 風に...
二人乗り
リンネルの 浅いシャツ 荷台に腰かけて ...
不眠症
夜女が夜をすべて喰ってしまうので 俺は目...
月の世界に降る雪は
「お前さんが男だろうと女だろうと」 「待...
独立独歩
向かい風 落ち葉と私の 分かれ道
Holy Christmas
i wanna be chased i ...
生きている証
朝が来ても 心だけは夜を引きずったまま ...
手のひら
父の手に 似ていく私の 手を見つめ あな...
はら2
みわたすかぎり やけのはら 対岸の家事 ...
余命1億年と1日
「あなたは失敗作です」と開口一番に神が言...
なんてん
ひどくなんてんに恋をして 子守する劇場に...
前兆1
ウィッチャーゲンノッシュはその時、以下の...
笑うフラミンゴ
片足立ちで日々の群れをいなし 耳の奥に響...
あらゆる
リンゴは、リンゴという括りでは あらゆる...
憧憬
僕の小さな夢だって 笑われるためにあるん...
ひとつあれば
欲しいものを 指折り数えていた日々があっ...
はら
いつからか みわたすかぎりの やけのはら...
北の鎌倉
「 北の鎌倉 」 雨ににじみがちな蝉の声...
生きてるだけでええやん
泣いてもええ 笑えん日があってもええ 胸...
一瞬一目の出来事
硝子の雨音が鳴った 瞬間、恋をした 誰か...
咆哮
溢れる情熱を歌おう 希望を、輝く未来を ...
焦点
景色を傾かせる。 転んだ際の受け身の取り...
HERE I AM
藍色の秋袷 藍色の言葉 膝丈の漆黒髪 漆...
冬(2)
耳たぶが ストーブのような 初恋が 今も...
冬の栞づくり
日増しに道路がきいろで埋まる。 いちょう...
ブブンヤキソバ
わたしたち、幼い風に吹かれて 食べている...
並
並大抵 注文も並 人生も並 いや、人生は...