ひかりの冬、はじまり、ひとつ。
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たずねびと
季節だけが 変わらず僕を訪れる それだけ...
012
気がつくと ひとりだった 語らいは楽しい...
文字がある
手紙を書いている。 小鬼だった私は 人間...
クリスマス・イブ
君と初めて過ごした夜 お互いに真剣すぎて...
ルクソール
どんまい、君は星を見たかい 状況はかんば...
真冬・空を真似る営み
呼吸をさまたげるぬるい真綿と つめたいく...
空の友達
かったるい夜道の翌朝 なぜだか僕は 丘へ...
ダンシングガール
音楽にのって、君はまわる 酔っている、ダ...
優しく生きて保って護るの?
好きだから一緒になる 家族になりたいと願...
アンアヴォイダブル
別れが来るなんて思ってなかった あなたが...
抱擁
あなたのなかをふるあめが あなたのまつげ...
いそしぎ
足の向くまま川辺を歩く チィリリリーと鳴...
椅子と線
気がつけば 天に直結 ぼーだーらいん
不思議な糸
しょぼくれた天気の日の夜 あなたの形見の...
『A wandering fish』
ホテルのバスタブで 泡の中に沈んでいくシ...
『月触』
いつの間にか俺の胸の底に息を潜め 空を見...
二人で見たイルミネーション
きれいだね。きれいだよ。 冷たい空気。 ...
011
「それ」は 折り重なった 日々の隙間に ...
『象牙の太陽』
ポッカリからりと晴れた日に ぼくらは浜辺...
空彼方
あの空の向こう、何があるんだろう 何か特...
プラクタス
冬の雨が灌漑用の小池に降っている 高速度...
Tragic Comedy
夢よ永らえよ この愛の虚構の中に タバコ...
凪
これも因果的必然ですね。と 私の悲しみが...
下街陣地
水に色づいた川の波浪に 乾いた僕の心無垢...
蜜で溶けた形状
形而上のS 肩に貼り付いた夏に 空耳...
2°
石塊を拾っている夢 塹壕の中で 両手で ...
軽快
足取り軽く 前へと進む 時には道草 楽し...
ふぶきと感覚
おおくの場合、ふぶきの中で死ぬ 車に乗っ...
遅れた告白
愛している ただそれだけが言えなくて 何...