水の惑星の結婚
女はアマテラス男はケンタウルス 男は大地...
この左手薬指の刺青(しせい)
左手薬指に刻んだこの刺青の あのひとの印...
絵空事
ふわりと舞う言葉を 一つ一つ見つめながら...
大切
気づいていた、心のどこかで それでも、遠...
憎悪
憎悪は、心に宿る黒い炎 何をも焼き尽くす...
元気
はつらつと晴れた空 まるで一面水色の絵の...
温もりについて
温もりに対しては、どこまでも無防備でいた...
世間話
私の家と墓地との距離は 壊れた膝でも文句...
(蠍)
淡白でいて繊細でクセのない旨味 旬は鱵 ...
トランジスタ回路
やっと発見された洞窟の奥に なんとも不可...
棘
刺さった 深々と 毒のついた 返しのつい...
ぬるいワイン
僕たちは永遠だね、と 嘯くあなたの影は消...
ランボオはかく語りき
すみやかに船は出発する 航路は非常識に引...
たそがれ堂
表通りから 少し奥に入る。 三叉路の手前...
009
久しぶりに 馴染みの店に 掃き寄せられた...
この冬のわたし
素敵にピリオドをうつ 冬のわたしは、こお...
作家
昼も短くなって、すぐ日が落ちる 夏の香り...
始まりの冬
扉を開けると冬が 何の衝撃もなく まずは...
「寂しいの」
酔いが回って 素直な言葉が吐かれてく 人...
あいびき
あいびきはいやなの 騙されてる気分になる...
サッカースタジアム
彼等がボールを蹴るので、しばらくは 時間...
蠍
雑踏のさなか 誰にも気づかれず うごめい...
蠍
さんじゅうさん回目の転生が嬉しくて そそ...
儚い錯覚
深夜にただ一人起きていることは 言い知れ...
あんっ。〈 十七禁 〉
あんっ。ぬるぬるしたのがはいってきた。 ...
ぽっかりぽっかり
物は考えようだ 青空に白い雲がぽっかりぽ...
蠍
「なんで言い出しっぺのアイツが来てないん...
蠍
愛玩動物の顔をする 盛りの脚取りで迫る ...
蠍
星の煌めきは 瞼を閉じた太陽の 見た...
008
考えるな 感じろ と誰かが言ったが 背中...