家
ときどき旅に出る バスあるいはロマンスカ...
肋骨
左側の 下から二本目には 幼い過ちが 絡...
はじまりの木
ぼく生まれたい ぼくの中の小さなぼく は...
詩人
津に戻れ モンスーンの変わり目が 激風の...
忘
緑の光 まだ冷たい 髪を透く風に 止まり...
ひとひら
三日月の薄明かりの微笑みに流されて ひと...
日々の音楽
晩酌は水割りのグラスを手に ピスタチオを...
ネオ・ガガ詩 ♯11
俺は無能 俺は無能の鳥 俺は無能の金貨 ...
ぬくもり
あのぬくもりは もう遠いところにいってし...
映写機
空が少しずつ 濃さを増していく。 時間の...
真ん中
何時でも 何処でも 猫は 世界の真ん中に...
春と色
目で食べて 心で消化したら 春が仄かに灯...
消えてなくなる朝の7つの連句
聖母月コンクリートに祈りの辞 夏の雨新宿...
カウントレス/未遂
雨の気配が春を連れてくるから 煙草の味が...
スピカ、あるいは葬送のための
3月の星みたいに 空を真似して高鳴るあの...
自由律
塀の穴から雨の匂いがする * *...
郷愁
昔の実家の庭に 水を巻いてる夢を見た ブ...
即興 過たず願え
3月の肌のチリチリする夕暮れにさ、 遠い...
植物園
ある短編小説で 石蕗(つわぶき) という...
ネイルシール
ねえ ステージの前にさ 殺風景なわたしの...
Days of Wine and Roses
琥珀色のサウンドトラックが、 頭蓋骨の内...
深夜、食パン3枚
夜中にひとり食パンをかじる バターをつけ...
お告げの鐘
久々に浅草の 老舗の喫茶店「アンジェラス...
ネオ・ガガ詩 ♯3
初恋 銀蝿 ザラザラなっとん なあ ...
ネオ・ガガ詩 ♯1
おもひで 臓腑の じえじえ や ...
愛犬家宣言
崩壊した首都の地下鉄の駅で口先を縛られア...
さくら さよら さら さら
きみが少し元気なときに 庭に植えた白梅に...
まひるのつき
月は どうして ついてくるの 友達だから...