願い
たった一つの言葉でもいい 想いを伝えられ...
戦争
北の国で 朝起きてテレビで見た 布団の...
花ゆえに―
空気はバリバリと裂けて この激しい陽光に...
金色の時計を投げた日
今日で高校の 卒業式から三十年 あれから...
炎上論
炎は暖かいものです。 遠くにいる人は癒さ...
レンガ道
晩の嵐の止んだ朝 どっぷり濡...
ハコヤナギ
おお それは ハコヤナギの芽吹く頃だ ガ...
花に寄せ、花と巡り
咲いて散り、土塊となり 咲いて散り、土塊...
春宵夢
朝は窓という窓を開け放って 春の丘の上に...
夢の中で願う事
のめり込む楽園の園 潜りたい布団の中 浸...
for the first time
会いたい思いが 散るように地下に降りる ...
1994年12月、鮮魚部作業場にて
前日退社後 掃除のバイトくんが い...
零雨の降る
零雨の降る 静かに 静かな 零雨の降る。...
風鳴る小径
風鳴る小径に足跡つけて まだ朝靄の夢の中...
春の予感
春は近づき 気分は軽く明るく 君の黒髪日...
挫折の記憶の中の愚かだった己を救う言葉
あの時の寝ぐせで眼鏡でダサかったどうしよ...
茹でる
忙しかった日々を懐かしく思うなんて つい...
乗り合いタクシー
駅から家までゆっくり歩いても20分の...
雪の夜
黄色い花が独り ふるえていました 立ちど...
蕾
ほら、そこにあるでしょう すぐそばにある...
オリンピック最終回
たまたま生まれたのだ 理由を探しても見つ...
ブラインドデート
車のハンドルを握ったとおもったら もう目...
ただ、腹の中で
腹の中で 消化されていく過去が 沈黙の中...
酒鏡
桜散り、なみなみと注いだ桜酒 今宵はさぞ...
梅林
ささやかな梅林をすぎるとき すこしばかり...
海と太陽
海に沈む太陽がとぷんと音を立てた頃から ...
後悔しない為に!
あの時に入手して置けば 後悔する事はなか...
天皇杯
キム・ジンヒョンが蹴り上げたゴールキッ...
花として生きる
植物の呼吸するが如く 甘い抱擁は精神の養...
夕やけ
惑いというより 醒めた哀しみを眼差しに湛...