顔の調べ
鏡に映す)顔が白く仄めく 朝日の刻々と刻...
翼
もし、汝のこころが 本気なら 少々の障壁...
絶壁ダンスフロア
妄想体質の子供たちは背後に迫る空に気付き...
履歴書
書きたくもない戯言と あげたくもない口角...
花
河の花びらが知らない街に引っ掛かっている...
木
右腕があった場所には干からびた枝 ささく...
本牧まで
高速道路の向こうには 製油所が続いている...
空舟は 希望する ※改稿版
この道を選んだ私の 誰にも知られることは...
アーケード
古い文庫本の背表紙に 張り付いて煎餅にな...
心の琴線
ラジオで流れてた 希望がないなら 自分で...
時という雲
雲が流れる 右から左へ 時が流れる 過去...
盂蘭盆
紫陽花はもう 草臥れて 老人が正直に手際...
晩夏の夢
夏の終わりの港で 堤防にひとり腰かけてい...
「避暑地の恋」
きみの笑顔が欲しくて 生きてきたのかもし...
男女の友情なんて
君の隣に居座るには ちょうどいい口実が必...
どこかのここ
これは墓まで持って行く。 そういうひみつ...
秋日メモ
鈴虫が鳴いている 空気が肌寒くなり 数日...
煙草が嫌いだった君
煙草の火をつけてベランダに出る 暗い夜空...
独りの夜に
あの時すぐ謝っていれば 要らぬ意地など張...
水影
水の惑星の縁に群れる雲は 答のない問いを...
戯言
月を美味しく食べるには SNSの岸辺を離...
クラス替え
横目で見ていた貴方は 私が躊躇している間...
記す感情
文字にしたかったヴィヴィッドな感情は 記...
重荷
自分の未来は自分の責任 いわば1人の人生...
エスエス橋の上で
夢の中で道に迷うと目覚めなくなるって本当...
アスリートは伝えたがっている
日本経済一流、政治は三流といわれた時代は...
深窓の老女
幸せになる筈でした あの頃は 周りの人達...
詩人
訊ねた あなたは小説家になりたいですか ...
ドクター
わたし医者って大嫌い 神様にでもなったか...
異邦人
ギリラ太陽の掌は子供ラを素早く接触し 永...