少年のまなざし
いつしか 朽ち果てはしない詩のように、 ...
そんなもの
糧でもない 希望でもない 正義でもない ...
花の写真を撮りました
綺麗に咲いた花なのに 鼻くそためてちゃ台...
匿名
木立よりアカショウビンが 燃え上がる嘴で...
森林浴
場によって語り口が変わることはある 5c...
道しるべ
わなわなふるえる ひびの、よろこびかなし...
砂丘
ただ波の音だけが 繰り返される 低いざわ...
坂
坂を下りながら考える 答えの出せないあれ...
ほんとはじぶんのこと
いそがない いそがない きみにわらってい...
逃亡旗手
先天性虚言症集団の僕ら 「リズム・オブ・...
侘助
湯島天神の境内を抜け 急な石段を下りる。...
とはいえ
ありがとう、無事でいてくれて 無事じゃな...
終わらない
存在の位置づけを吐き出していたのは女子二...
黄昏
西の空が頬を染め 陽が目を伏せると 秘か...
月夜のガーパイク
ぬるい川に 腰まで浸かる 月明かり ゆっ...
宝もの
染色体が一本多い周が 生まれて半年が過...
Turn over
眩暈が襲う午後 西陽に瞳が奪われたら じ...
未詩・ちいさな弔意
ちいさく溝を掘って きのうまで咲いていた...
古顔回収
顔を 積み上げる 今日の、顔 昨日の、顔...
家
ときどき旅に出る バスあるいはロマンスカ...
肋骨
左側の 下から二本目には 幼い過ちが 絡...
はじまりの木
ぼく生まれたい ぼくの中の小さなぼく は...
詩人
津に戻れ モンスーンの変わり目が 激風の...
忘
緑の光 まだ冷たい 髪を透く風に 止まり...
ひとひら
三日月の薄明かりの微笑みに流されて ひと...
日々の音楽
晩酌は水割りのグラスを手に ピスタチオを...
ネオ・ガガ詩 ♯11
俺は無能 俺は無能の鳥 俺は無能の金貨 ...
ぬくもり
あのぬくもりは もう遠いところにいってし...
映写機
空が少しずつ 濃さを増していく。 時間の...
真ん中
何時でも 何処でも 猫は 世界の真ん中に...