旗振り男
工事中の看板の横 ヘルメット目深に被り ...
僕が音楽をやるといったら
初めから突き動かされた訳じゃない のめり...
メール考
送信の印を、押せば 一瞬で相手に届く ...
小さな太陽
ぽたり、汗は落ち、土に浸みた しゃがんで...
月夜の幻影
ゆるゆると満ちてくる赤 だんだんせり上が...
LOVE SONG
マ ヌ ケ 跨る 底 ...
詩集
あなたの怒った顔を 見たことがない いつ...
メメント・モリ
僕の生まれ育った町には たそがれ坂という...
パスタ
パスタを茹でながら 君に別れを告げる夢を...
盲目のピアニスト
闇の中に光を見いだせるのか そのしなやか...
音階詩2
どいつの都々逸 同一視 死にたい死神は死...
青空
照射 ...
ある日見た夢
今は風が吹いているから 何も話さず夢野原...
祭りの教え
右と左の手を握って出され どちらがアタリ...
息
青空は生物の息ではないかしら すてきとい...
山藤
あんたがあたしのモノにならないんだったら...
記憶街
静寂さを突き詰めると時は螺旋を描く かつ...
空白
風はどこかの雑木林を通りすぎて 雑木林の...
音階詩1
どうすればいいのかわからない れきしに答...
ロンサール
丘をのぼる石だたみの坂道でうずくまってい...
あたしにとって
いつか あのバンドはボーカルの歯がピカピ...
ラッキーナンバー
毎度毎度のくだらねぇ日々 耳に流し込むオ...
土へ還る
夜の あまりに底知れぬ 静けさに 耳がお...
さよならを告げる
さみしさを埋めようと よろしくと言ってみ...
天鼓
雨の皐。観光客と路面店が接近する細い路地...
未遂
透明にされた子どもが 夜の手招きで ラム...
孤炎
岩を穿し水よりも 野辺渡りたる風よりも ...
遠い国
カブールのニュースを見ていた 七つ釦に憧...
あんたのきょう
ちーとめ く れ 諸行行 無無無無常 喰...
唯一無二の
寒い寒い冬の日 山羊座と水瓶座の間の日 ...