014
影の中に形がある 光の中に亡霊がいる 影...
冬の朝
キンと冷えた朝の空気に 我ら人間達は布団...
伝えるために
闇を 闇を深く深く見つめると 小さな声が...
恋文
それはまるで恋文のようだった 内側から溢...
神さま、教えてください
人間失格感想文 むげんのみらい ひとのこ...
時は癒し、死は清算。
時が過ぎればどんなに嫌な感情も和らいでい...
予感
外にそろりと出る瞬間は袴を着ているような...
瑠璃色のDesire
暗い水面に 艶やかなビルの ネオンが映る...
凧的公園にて
昼ごはんを食べて、凧を持って、外へ飛び出...
013
終わったことにして また始めようとする ...
夢
幸せになりたかった。 それが夢。 愛され...
爆音響かせ
愛車を手に入れたぜ ちょっと小さかったか...
馬
名を呼ぶさきに、駆けだしていた 失明した...
智慧の樹
赤き葉くるまれし狭き死に欠落し 全...
確実な幸せ
もし,間違いなく,確かな幸せがあるとした...
夏の終わり
朝晩と冷え込むおかげで、部屋に大荷物が増...
壁に耳あり障子に耳あり
換気扇 うるさい ジョイント音 うるさく...
タイムライン
紅葉のつらなる通りを 歩いている。 大岡...
サン・ジョルジョの鐘楼
日曜日の早朝 誰も見向きしない時間 ひと...
自戒
誰もいない未来私もいない。 地球に 人類...
枇杷の花
とてもユニークであり とても言いにくいこ...
昼下がり
時計台の針の途方に暮れていた白昼 駅前広...
推敲
俺は、いつも推敲ばかりしてしまう 「あれ...
明け方のカカシ
月の灯りの中で 雪のなかから生える 雑草...
くつした
もうそれは我慢できないくらいに 新しい精...
つれていく
ゆっくりと唄を うたっていた あの人は ...
小さな傷、小さな死
おれはおまえが中心に抱えた小さな傷を知る...
疑心
そこに形はあるのに そこに中身はないのだ...
イザイ
天国も甕も アリゾナのようには乾かない ...
要石
体内時計 逆行 シ 冥界...