ふぶきと感覚
おおくの場合、ふぶきの中で死ぬ 車に乗っ...
遅れた告白
愛している ただそれだけが言えなくて 何...
言わな
人 生の 時 間は あっ という 間 に...
思い
ここは私の場所だ 誰にも干渉されない 白...
010
落ち葉を踏みながら 色を失くした 公園を...
あなた
あなた ぼくの気を惹こうとして群を離れて...
透明な神の
ふたしかな夜である やぶの中にはまな板が...
母さんの背中
母さんの背中で聞いた子守唄 もうすぐ夜に...
寒くなる前
寒くなる前、夜の...
ぼうっと
スーパーで物を運ぶ仕事に就くために就労訓...
今
今夜の忘年会は、音楽でした。
Slow Dancer
困っている仲間を前にすると ほっとけない...
蠍
カツ坊は泣いています。カツ坊のしっぽには...
水の惑星の結婚
女はアマテラス男はケンタウルス 男は大地...
この左手薬指の刺青(しせい)
左手薬指に刻んだこの刺青の あのひとの印...
絵空事
ふわりと舞う言葉を 一つ一つ見つめながら...
大切
気づいていた、心のどこかで それでも、遠...
憎悪
憎悪は、心に宿る黒い炎 何をも焼き尽くす...
元気
はつらつと晴れた空 まるで一面水色の絵の...
温もりについて
温もりに対しては、どこまでも無防備でいた...
世間話
私の家と墓地との距離は 壊れた膝でも文句...
(蠍)
淡白でいて繊細でクセのない旨味 旬は鱵 ...
トランジスタ回路
やっと発見された洞窟の奥に なんとも不可...
棘
刺さった 深々と 毒のついた 返しのつい...
ぬるいワイン
僕たちは永遠だね、と 嘯くあなたの影は消...
ランボオはかく語りき
すみやかに船は出発する 航路は非常識に引...
たそがれ堂
表通りから 少し奥に入る。 三叉路の手前...
009
久しぶりに 馴染みの店に 掃き寄せられた...
この冬のわたし
素敵にピリオドをうつ 冬のわたしは、こお...
作家
昼も短くなって、すぐ日が落ちる 夏の香り...