頭から拷問パンツ
. 思い出の無名病室 生存戦 犬死...
この世界の終わりに
闇深き午前五時のシャングリラ 超能力者の...
追憶
茜色が帰り道 溢れている時は 消えてしま...
10月のクロール
. マティ-ニでチャラにするなら月が膿む...
酷暑
空から落ちてきた 一粒の火の粉が発芽して...
忘却自失
記憶を喪う夢を見た 何も思い出せないまま...
夏の夜の夢
ただあなたにあいたい たとえそれが夏の夜...
おめでとう
そうね、もう たいがい憶えていられないの...
さかな
魚しか愛せない彼 いつもじっと見つめ う...
この時に
月の闇に耳を澄ますと、 忘れていた約束が...
としでんせつ
だれかが としでんせつ を ささやいてる...
眼
テーブルの上 画用紙の切れ端が無造作に ...
坂の上から・街の中から
歩いてきた この道を かつて歩いたこの道...
虎と馬
虎の子は独りで、ただただ待っている。 狩...
きれいなこと
きれいごとを言うなと人を斬ったとき かえ...
F
まつげを上げて マスカラを塗ることすら ...
空が墜ちてきた日
春雷鳴る午後の用水路にて 若い男女が目合...
朝旦
優雅にしらさぎ ひらひらと蝶 横断歩道...
蒼空にて
あぁ 炭酸が抜けて お仕舞になったワタシ...
「ありふれた女よ なにを狙ったの?」
. 「今生の別れね 国は人を縛るから」 ...
二人傘
雨に濡れて歩くあなたに そうっと傘を差し...
夏 ハ イチバン <死> ニ 近イ
絶え間なく地表を攻撃する夥しい光の微粒子...
熱帯症候群
小学校四年生の夏に初恋の人、小夜ちゃんが...
ディシプリン
. 女が見ていた 散文の中で覗き見してい...
なろう
静かな人になろう 決してはしゃがず 出来...
魂の楽園
いくつもの孤独を経て 同じ詩を口ずさむ時...
がんだ
シデヌキさんが死んじゃった 銃で撃たれて...
樹生
私が星を集めたら あなたは土を集めるでし...
再会
小さな物に大きな物が入っているの 頭に宇...
地獄の季節
ガソリンが作る虹 背景は半透明ビニールの...