孤独
愛。愛。愛。この年になって愛が欲しい。愛...
アラバマの女
. カールした前髪を吹き上げて ありきた...
漣(さざなみ)
ひたむきな思いが 街のなかにたたずんでい...
湿気
傘の上で何かが弾ける音。水とかそんなんじ...
ひとみの奥に
たしかにあなたは僕のとなりに机を並べてい...
蘇生
僕のままでいられない僕の 新しく開いた裂...
ファムファタル・コンプレックス
. ファムファタル・コンプレックスが 何...
きなくさい
往古来今 迷路で ぺぺぺ 冥土で ぺぺ...
秋
うち、フローリングじゃないから食べ物を床...
AとBの狭間
因 果 医 者 の 腑に箸を ...
あなんすぃえいしょん
ベランダの窓を小さなこぶしで こんにちは...
街角の詩
. 素描する 即興の音色で スケッチブッ...
運河跡
ある年齢を過ぎると 男は 自慢話を語るも...
その時まで
一つの窓から零れおちる音楽の さまざまな...
マスカレードな日々
マスク無しで生まれてきたいよ 次はマスク...
三途の渡し船
渡りゃんせ 渡りゃんせ この先進めば ど...
ぽつねんと
ぽつねんと 仲間たちの中で時間を見つめて...
ブルーな夜に
青臭い四畳半に鎮座した自我が 真夜中に唐...
真夜中のヴィジョン
. 目と唇のひとから 告げられたとおりの...
真逆
浮遊する 不揃いの衣紋掛け 釣り銭をちょ...
切り花
お花畑から来たあなたは 笑顔のままでした...
惑星のシグナル
. ロンドンの午前7時 ア...
頭 命
なに嘆いてるんだい 嘆いているふりかい ...
鋭利なもの
頭が痛い 頭がぎりぎりと痛い 頭がじんじ...
居場所
ずいぶんとご無沙汰しておる 考えてみれば...
曖昧な日々に
この不安な社会情勢にあって 核心をえぐれ...
自殺
首吊りの森の奥に 無造作に 放置された誰...
名づけなくていいと思った
. 海岸線の50分 走行 ときおりのあの...
積乱雲
今まで現だと思っていたものが ある日唐突...
私を引き戻すもの
太古の時代 爪弾きにされるのは 命...