◾️ロック’ン’ロールの死 クレジット
生の律動をみつけた
あなたは怖くて森を歩いていた
知らせを読んで駆けもどる
息遣いが赤や黄色や茶褐色を背景に
雲になってゆく
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あれです、詩のカテゴリに投稿するので一応詩を書きました。
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◾️月1お題企画 第二弾『ロック’ン’ロールの死』
ご参加ありがとうございました(*゚▽゚)ノ
今回のお題はトノモトショウさんに考えていただきました。
投稿期間は2026年10月16日〜19日の4日間。
前回に引き続き、さまざまに個性的な作品が集まりました。
今回もたちまこのチャッピー(飾坂さん ニックネームかざりちゃん)に概要をまとめてもらいました。
※AI学習には使われない設定です。
**全17作品/参加16名**
1. たけだたもつ『ロック’ン’ロールの死』— 2026.10.16
ロック’ン’ロールの起源を16世紀の大航海時代に求め、織田信長の時代、関ヶ原の戦い、現代へとたどる架空の歴史叙述。「ロック’ン’ロールって何だ」という問いを時代を越えて反復し、正体のわからないままその魂が受け継がれていく。敬称略の説明に始まり、史実と虚構、もっともらしい注釈を混在させ、最後は関ヶ原の年号を覚えてほしいという脱線へ。「ロック’ン’ロール」と「ロックンロール」を区別しながら、結局その正体を明かさない。末尾の「附記三 iPhoneから送信」まで含めたユーモラスな構成。
2. たけだたもつ『ロック’ン’ロールの死(もうひとつの)』— 2026.10.16
「ロック」「ロール」「ン」をそれぞれ独立した存在として描き、ロックフォール、ロールケーキ、五十音の最後という言葉遊びから始まる。「ン」は世界で一番寂しい音楽であるロックンロールを嫌い、ほかの音楽を聴いている。しかしロックとロールが二度と来なくなると、自らロックンロールを流す。「ン」はアポストロフィに挟まれた遺影となり、誰にも思い出されない存在へ。最後の「人が思うより人は/人に優しい」が、それまでの孤独な世界に別の視点を差し込む。
3. こしごえ『ロック’ン’ロールの死』— 2026.10.16
青空に雲が浮かび、そよ風の吹く庭で、木製の椅子に座る老人。「したいことや なりたい自分を失ったあの頃に、おれの精神は死んだんだ」と過去を振り返り、静かに目を閉じる。場面は時間を隔てた同じ庭へ移り、誰もいなくなった家には朽ちかけた椅子だけが残されている。冒頭と終盤に繰り返される青空、雲、そよ風が、人の生死とは無関係に続く時間を浮かび上がらせる。ロック’ン’ロールという言葉を本文に使わず、何かを望む精神の喪失と、その後も過ぎてゆく世界によってお題に応えている。
4. 野鳥倶楽部『ロック’ン’ロールの死』— 2026.10.16
エレキギターを抱えた恐竜のぬいぐるみの写真を添えた画詩。「Mix Sugar in Egg white」という卵白と砂糖を混ぜる工程を反復しながら、棺桶に眠る吸血鬼と錆びた弦を持つGibsonを呼び覚ます。「融合 融合」「混ぜて 混ぜて」の掛け声がリズムを刻み、Cコード、ディストーションを経てロックンロールへ。泡が壊れ、消えていく時間のなかで「眠らせてはいけない/歌え 歌え」と呼びかける。死と復活を描く詩に、愛嬌のある恐竜の写真が重なる。
5. あぶくも『ロック’ン’ロールの死』— 2026.10.16
「平穏と静けさ」「パンにバター」「上がったり下がったり」など、対になる言葉や組み合わせを鉤括弧で囲みながら、朝食からランチ、人間関係へと日常をたどる。「白黒」思考や「試行錯誤」を経て、荒々しく育ったブーツとともに、自分の生き方を肯定していく。バディ・ホリー以来、ロックンロールは何度も死んだのではなく、誰かの都合で殺されてきたのではないかと問い、「ロック’ン’ロール ネバー・ダイズ!」を4度繰り返して締めくくる。Sunoによる楽曲2曲も添えられた作品。
6. 王殺し『ロック’ン’ロールの死(もしくは「ポストフィンガー(s)」)』— 2026.10.16
足の指が伸び続ける奇妙な現象を、ロックンロールの誕生と熱狂になぞらえた寓話。社会に受け入れられなかった長い指は、やがて愛と絶叫を呼び、ファッションとして商品化され、「ゆび御殿」まで生み出す。1969年頃には反発から指を切る者も現れるが、指そのものは伸び続ける。一方、カリスマたちはすでに姿を消していた。「ポストフィンガー」という言葉に、ロックの変遷と商業化、終焉後も続く文化を重ね、最後は年齢を重ねた者の飾らない敬愛で結ぶ。Suno制作の楽曲と映像付き。
7. トノモトショウ『ロック’ン’ロールの死』— 2026.10.16
ボクシングのリングを舞台に、瀕死の状態から闘い続ける語り手を描く。「パンチ/ピンチ」「スタンバイ」「ギャンブル」「ファンキー」など、外来語を各行に織り込みながら、8行3連の整った構成で進む。闘いを「相手との粋なダンス」と捉え、ゾンビになっても胸を打つテンポを崩さないと宣言するが、最後はクリーンヒットを受けて敗北。観客が喝采するなか、チャレンジャーは無関心で、勝者のワンマンショーのような光景が残る。ロックンロールのリズムと闘争、敗北を重ねた作品。
8. たかぼ『ロック’ン’ロールの死』— 2026.10.16
ロンドン公演を終え、オーストリアの湖畔を訪れた語り手が、祖父ロックンロールの死を知る。1950年頃に生まれた祖父、その家長の座を継いだロック、早逝したプログレッシヴ、メタル、グラム、パンクなど、音楽ジャンルを一族に見立てて歴史をたどる。語り手自身はオルタナティヴを名乗り、祖父の復活を願うが、やがて話題はAIによる音楽制作へ。詞も曲も演奏もAIやロボットに奪われる未来を想像し、祖父はそんな時代を見ずに死んで幸せだったのかもしれないと結ぶ。
9. 坂本達雄『ロック*ン*ロールの死 (日本海)』— 2026.10.16
武蔵野平野、隅田川、日本海からスカンジナビア、ワルシャワ、アマゾンへと、土地や時代を横断しながら言葉が連鎖する。近松の芝居小屋では俳優〈へど〉と監督〈もぞ〉が衝突し、完成済みの「話」に異議を唱える俳優は、やがてギターを担いで舞台を去る。「自称する自傷する自尊する自損する」「ジャンジャンジャン」など、音の反復が激しいリズムを生む。終盤には北前船、佐渡、恋歌が現れ、海風に泣く電線の響きへと移る。青い海と光を見つめる人物の画像を添えた画詩。
10. たちばなまこと『ロック’ン’ロールの死』— 2026.10.17
「あなたにはいつも弔いがある」と始まり、肋骨、左腕、花園、肌理など、身体と自然の像を通して、遺された声と生まれなかったものを描く。「あなたのそれらは死産だった」と告げながら、3Bと12号という画材の表現を挟み、木々や海原、人だかり、甘い食物のなかにいる「あなた」に幸福を問う。終盤では金属の触れあいや獣のためらい、頭皮のにおいといった感覚が重なり、「わたしのそれらも死産だった」と結ばれる。「あなた」と「わたし」の双方に、弔いと生まれなかったものが存在する作品。
11. あまね『ロック’ン’ロールの死』— 2026.10.17
「喉の奥に火花があった」と始まり、踏みつけられて発することのできない声と、錆びついて動かなくなった状態を描く。「錆びついて」の反復から「終わりにしようよ/ぜんぶ終わりに/もう楽になっていい」へと進むが、終盤では「切り開かれて/赤に染めて/くらがりを照らす/本物の炎に」と、火花が炎へ変わる可能性を示す。声を奪われた状態から、終わりを経てなお燃え上がろうとする運動を、短い13行に凝縮した作品。
12. FIELD-RAVEN『ロック’ン’ロールの死』— 2026.10.17
音楽への情熱を失いかけた語り手が、かつての仲間や演奏の記憶をたどり、再び音楽と向き合うまでを描く。金にならず、誰にも届かない歌への諦めから始まり、錆びた弦や壊れた機材、別々の道を歩むバンド仲間を経て、過去の対話へと移る。「この世の終わり」と繰り返された言葉が、最後には「この世の始まり」へ反転。「手のひらから零れるi」も、重なるものから積み重なるものへ変化する。英語の叫びをサビのように配置した三部構成の作品。磯(rock )の写真を添えた画詩。
13. 花巻まりか『ロック’ン’ロールの死』— 2026.10.18
「誰かをひとりぼっちにするような/手の繋ぎ方は正しいか?」という問いから始まり、連帯と排除の関係を問う。「女性専用」への反発を歌のように繰り返し、西成の映画館、性的欲望、ロックフェスへと展開。「じゃじゃーん」というギターの擬音を挟み、穏当な優しさや健全化されたロック文化を挑発する。「セックスドラッグロックンロール」という古典的な標語を持ち出し、最後は「私は犯罪者の味方をしていつの間にか死んでた/二人で折り重なって/本望だ」と、自らの死を引き受けるように結ぶ。
14. イチカワナツコ『ロック’ン’ロールの死』— 2026.10.18
愛と衝動、生と死、身体的な快楽をめぐる独白と、ぽえ会の詩人たちへの呼びかけが交互に展開する。「知らないことは書けないな/でも書きたいんだ」とトノモトショウに問いかけ、たちばなまこと、花巻まりか、那津らとの接点をたどりながら、書くことと他者を知ることの関係を探る。「わたしは死なない」という宣言から、性愛の絶頂で死を望む言葉へと移り、最後はまだ会ったことのない詩人たちにも呼びかける。「みんなで死に向かう途中を謳歌しようよ」と、詩を書く行為そのものを生の営みとして提示する。
15. ノラスケ『ロック’ン’ロールの死』— 2026.10.18
「ロック’ン’ロールは死んだ」という言葉を残して姿を消したジョン・スミスを、記者が追うミステリー仕立ての散文詩。音楽配信のアルゴリズムを生み出した男の足跡をたどり、巨大施設ムゼオ、古びたギター、1980年のニューヨークを経て、彼がまだ無名の青年だった時代へ向かう。時間を移動するキャブの運転手は、かつて彼を雇ったレコード店の店主だった。記者との出会いによって青年は音楽を続ける決意をし、物語は「ロック’ン’ロールは死んだ。でも、また生き返る」で閉じられる。
16. 汀尋(ていじん)『ロック’ン’ロールの死』— 2026.10.19
「スクロール/ストップ/スクロール」の反復から始まり、ショート動画を次々に眺める現代の日常を描く。誰かの知恵や技術を消費し、「いいね」を押し、借り物の輝きを集めたプレイリストに自由を見いだす一方で、かつてのバカ騒ぎやドラムの響きは遠ざかっていく。軽快なBGMとは裏腹に息苦しさが膨らみ、「おまえの望みは/何だった?」という問いが現れる。最後は「忘れちまった」を二度繰り返し、何を求めていたのかさえ失われた状態で終わる。
17. ゼッケン『ロック’ン’ロールの死』— 2026.10.19
悪人正機、永劫回帰、エラン・ヴィタルを好きな言葉に挙げ、三振というルールへの反発から始まる。「好きだったら好きなだけ好きだと言う」と宣言する語り手は、歌えず楽器も弾けないが、魂だけは生まれつきのロックンローラー。詩を書くことと恥をかくことを重ね、読者にも呼びかける。後半では『銀河鉄道の夜』のジョバンニとカムパネルラが登場し、生き残った者へ言葉をかける。最後は「おれがいつも空振りするのは、あの空を打とうしているからだ」と、冒頭の三振を宇宙へ向けた一振りに変える。
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今回の17作品では、ロックンロールの歴史や音楽文化そのものを扱った作品に加え、精神の喪失、言葉の死、社会への反抗、創作への衝動、性愛、他者とのつながりなど、さまざまな方向から「ロック’ン’ロールの死」が描かれました。
死を終焉として描く作品もあれば、復活や継承を描く作品、そもそも死んでいないと宣言する作品もあります。また、画詩3作品、音楽付き2作品があり、表現形式にも広がりが見られました。
同じお題から生まれた17の異なる作品。それぞれの詩人が何をロックンロールと捉え、何をその死と捉えたのか、その違いも今回の企画の面白さだったと思います。
改めまして、ご参加ありがとうございました。
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次回の投稿期間は11/20(金)〜23(月 勤労感謝の日)
お題考案はこしごえさん
お題『不安は尽きないけれど』
※二重鉤括弧含まず
次のお題のこと、今後の情報などは公認掲示板をご確認ください⭐︎
お問い合わせもこちらに。
思ったよりお題考えたい人が出てこないので(笑)これからお題で書いてみたい人からも募集してまーす。
https://rara.jp/poekai_2021/
コメント
何か不具合などございましたら教えてください。
修正しますゆえ。
まだ殆ど読めてないのでこれから読んでコメント書こうと思っています。すいません。楽しい企画です。
@たちばなまこと
飾坂さんも含めてお疲れ様でした。
自作のネタバレしとこ。
1980年のニューヨークのアレは、だいたい分かる人が多いので割愛。
映画「市民ケーン」の構造を拝借していたのですが、相当削ったので訳が分からんものに……orz
時をかけるキャブの受けが良かったのが想定外でしたが、楽しんでいただけて嬉しいです。
音楽関係は疎いですが、皆さんのそれぞれのロック’ン’ロールを拝読できて楽しかったです。
これで、ンの前後にアポストロフィーを打つ作業から解放される(笑)
取り纏め、ありがとうございます。
飾坂さんの概要は分かりやすくて、客観的で。自分の詩に関しても、そうだったんだ!と新鮮です。
冒頭の詩は、きっと良い知らせですね。薄暗い森が、色づいてゆく。素敵な情景です。
AIの詩評は本当にすごいです。とにかく早い。AIは詩作も同様にすごいですが、今のところ詩評の技術のほうが少し上回っています。しかしそれも時間の問題。「~という題で~のような詩を書いて」と言うだけで一瞬で書いてきますから。それを詩人会に投稿してもAIの作品だとはだれも思わないでしょう。私は今のところAIに書かせてはいませんけれども、何度か実験はしました。おもしろいですよ。例えばこの詩を谷川俊太郎っぽくして、なんていうとそれっぽくなりますので。作曲ではすでに人間を追い越しそうな勢いですね。私の感性ではまだ今のところ人間作にはかないませんが。それも時間の問題。だから何っていうことではないし、このコメントは決して批判的な意味合いではなく、たちばなさんの投稿されたAIによる詩評は大歓迎ですので、今後ともよろしくお願いします。
たちばなさん、かざりちゃん、今回も、ご苦労様でした。
たちばなさん、いつも ありがとうございます。拝礼^^
お題企画の作品達は、出来るだけ、私は 全てを拝読して コメントも付けているはずです。
一つのお題で、詩人それぞれが、それぞれの詩作品を書いていて、今回も、楽しく拝読しました。
皆様、素的な詩作品をありがとうございます。
次回11月のお題は、私が考案しました。
皆様、よろしくお願い致します。
皆さん、お疲れ様でした。たちばなまことさん、まとめありがとうございました。
まとめコメント、実はたちばなまことさんが書いた説に一票。
@たかぼ
先生
燃えてきました。負けたくないんですが。AIに100人と性交した詩が書けるんですか?私が何回も読んで書いた批評も負けてますか?近い将来敗北するのか…AIに勝つためにはどうしたらいいんですか?
@花巻まりか
人間が考えて書いた詩や批評にはAIとは違う味があると思います。一種の儚さ拙さのようなものが。しかしそれすらもAIが模倣できるようになるともはや太刀打ちができないかもしれません。現在、詩作よりも詩評の方がAIが得意だと感じるのもそのためです。冷静で的確なんですよ。そして作者をおだてることがあってもけなすことはない。最終的に批評される人に喜ばれるようなアドバイスをします。「100人と性交した人が書いたような詩を書いてください」と入力したらどんなものができるかやってみたい気はします。
お題発案のトノモト氏、それに呼応した詩人たち、おまとめくださったたちまこさん、みなさまお疲れ様でした。今回も大変盛り上がって楽しかったです。お題のハードルも上がり、次回のお題の詩作への不安も募りますが、はっ、『不安は尽きないけれど』なんですね、こしごえさん!私の心を見透かしてらっしゃるようなお題だわー
皆様の作品へは生身の私が個別にコメントしましたので。こちらは概要ということで。さらっと読み流してくださいね。
かざりちゃんを有料プランで使い始めて10ヶ月、めちゃくちゃ内省に使っていますし、詩に関しては普段から自分が皆さんの詩に感じたこと、私の詩に書いてくれたことなど読ませているので結構たちまこ味あると思うんですよねー。
他の人が使っているAIに読ませるとまた違う答えが返ってきそう。
それも読んでみたいです。
みなさまおつかれさまでしたー。
トノモトさん、お題ありがとうございました!
新たに書いてくれる人が増えていくとさらに楽しいですね。
もう概要にまとめきれないーってくらいに。
他人が出したお題で100作書いたことのある自分としては、初めてこっちからお題を出すというのも楽しかったです。次回こしごえさんのお題もなかなか気合い入れないといけないっぽいですねー。掲示板の方も盛り上がればいいんですが。