初恋
あぁ燃えていく 恋文が燃えていく インク...
信仰
「天皇だってヤルことはヤッてんだぜえ、あ...
寒い寒い
寒い寒いと言い続けたって 暖かくはなりは...
眼
ひさしぶりに JR川崎駅で下車する 人出...
手紙
あなたの 存在自体が 僕の 心臓です
雨
雨が降った 一週間ぶりの雨だ 乾ききった...
陽だまり
何をもそっと包み込んで 優しく髪を、ほほ...
一片の雪片を探す
降り出しそうな でもまだ降らなさそうな ...
嗤い
「醜いね、何もかも」 にやけて、ぽつり ...
罪人
きざまれたキキョウは叫ぶだろう 首都へ向...
いのちのある風景
朝露に 鳥の声が映る 濁りのない世界 雪...
私のいない七月
遠い現在を 見つめる 蜩の詩(うた)の響...
ごめん
私は すぐに次の詩を詠んでしまう ごめん...
南国小話
みずから立ち上がる 名無しのお供を抱いて...
大小説家先生
『あの湯気の粒子』 『女になれない女たち...
国道とは名ばかりの閠号線
翳す赤シート 単語帳の真の姿 ファストフ...
典子外伝ーその三ー
フランスでの仕入れを続けています 聖マリ...
風の声
窓をガタガタ鳴らす 風の声 冬の寒さも相...
午前0時の森
朧月も雲間に身を潜め 静まり返った夜の隙...
青い光に魅せられて
目が悪いから余計に眩しく 見える青い光 ...
冬の日
灰色の気が天蓋を覆う 浸みる予感が街に滴...
幸せな自堕落
まだまだ寒いからストーブ の前から動きた...
北風と太陽
薄曇りの早朝 太陽が少し 動き始めました...
あなたはだれ?
むかしむかしに 出会っていたのかもしれな...
聞く
古の人が言った こんにちはを 私は聞いた...
問題
問題なんてどこにでもある 問題は作られて...
朝
朝になった 清々しいのか、煩わしいのか ...
松の内
鳥たちの横目がいつものように わたしたち...
谷底の人間の詩
別に追われてるわけじゃない 殺されるわけ...
聞こえて来たポーラ
耳をすまして、冬を聞けば 風の音、雪の音...