あくむ
「いなくなってもいいよ」 誰かがそうつぶ...
つよさとは
生きていくために 強さが必要だと言うけど...
冬の名残の雪
春なのにチラチラ降る 冬の名残の雪 僕達...
白椿
その日の空は画用紙に、水彩絵の具の...
春の記憶
桜の木の下に集まる人々 眺めて思い出すの...
紙切れ
この紙切れ一枚に、どれだけの思いを込めた...
囚われの身が見せる夢
ふと気がつくと男は 宇宙船と思しき重い鉄...
矛盾
なんでだろう 目に見えるものすべてが醜く...
I GOT YOU
オスは血のつながっていない仔を殺す 野生...
街はときどき美しい
たとえば 打ち合わせがことのほか早く終わ...
猫が世界を旅する日々に
猫 猫 猫が 僕の家の玄関前を そしらぬ...
夕桜
桜色に染まった空の中 自転車をおしながら...
思考の迷宮
思考の迷宮に囚われて ぐるぐると同じ場所...
誰かがみている
あなたが優しくしたことを きっと誰かがみ...
春のハタビィ
彼の眼から悲しみなどをくみとるな 新しい...
夢
僕が夢を見なくなったのは 夢が僕を見なく...
ふきのとう
地球のようにまあるい 小さな花束が 春の...
何も知らないからこそ
或いは広々とした海のように または雨粒の...
春の連弾
週の半ばは通勤花見 夕空に 陽のうたって...
人生
人が生きればそこには人生が存在する ただ...
さくら
気の済むまで愛でる それは許されてい...
自称詩人
自称詩人 子どもたちは なにも知らな...
アウトライン
中指の甘皮 その下の瘡蓋 爪をたて 血が...
いつかの恋人
方向音痴だから あれが東梅田の何...
光の光と影の影
お日さまへ向かって 手を合わせて目をつむ...
彼女はバイオリン
きっと気づいているはずです 彼女の持って...
可能性の折り方
心が折れたら山折り谷折り 重ねて広げたら...
バイバイ
バイバイ 生きてることを呪った私 バイ...
定刻
外国人が多く出入りする地下鉄烏丸御池近く...
願い
どんな願いもかなう場所がある 涙の思い出...