生きて何になる
ストレスが原因だと専門家は言う 仕事や人...
未完成
未完成 蜜柑のせいにする君の 端から帯(...
マナー違反も思考停止の成れの果て
今さら、リークしましょう 海上自衛隊の潜...
放課後からの生死
. 偏差値65の日常は 他の子とは違うん...
加害者
顔ももう思い出せないほど 遠く薄れた記憶...
寓話
ロマンスが 足りないなら ワタシの身体か...
蚊
ぶーん と、軽やかに宙を舞う 一匹の蚊...
母
母は空中に浮遊している また食物には特に...
みんなへ
遠い 遠いあなたと同じように 遠い私がこ...
知らなくていいこと
満開のラベンダーの香りに誘われて せっせ...
羊飼いの夜
おさなごも仔犬も猫もみな眠る 夜明けまえ...
扉
あなたはこれまでいくつの扉をノックし開い...
微睡の中
目醒める度にあなたを探す 探すこの手がま...
行方
摂氏四十度の斜線 振り向き様に撃ち抜いた...
本音の何か
銀河の岸の あの星の果実が実った頃に 私...
後ろを向いて歩く
曜日と日数を数える 始まってしまった今日...
マンホール
君の顔だと思っていたが その実君の後頭部...
エンドロールだけを、ずっと。
ビーチもゲレンデもナイトプールもダンスフ...
子午線で夢を
その欲望 鼻息 荒く 惜しげも無く 剥...
悠揚
湛えた星空が 降り注ぐ 亡者の溜息 歓喜...
初夏
それほど長いようでもないが ポニーテール...
夏至
白夜を描いた絵を観たことがある 北欧だろ...
水の日々
アマリリスの 真紅のラッパが 水の午後を...
優しさの具象
君はいつも優しいね 自分が苦しい時でも ...
明日のことと。
斜めに開いた換気窓から下を見る 濡れた地...
あなた
わたしがわたしの詩の中で あなた と書く...
梅雨の教室
五時限目の気怠い数学に 分度器を昏い空に...
ディスチミアで切り取る光景の技法
. 校庭を出ると そこはもう北大路の交差...
ヘヴン
. ―シンプルに知りたいんだ。 ―簡単よ...
村が焼けた
村が焼けた 四年前の十一月の 冷たい 雨...