とある機械人形の御伽
これはこれは、むかしのおはなし。 とある...
そして
そして 心臓の魂は 律動している 青白く...
19のうた
Concrete Jungleを闊歩して...
蝶の蜃気楼
今日も、 毒に溺れる夢を見た。 小さな小...
サチコさん2
夕刻の上野公園を ひとりで歩いた。 西洋...
朝の耳(ASAのASMR)
グワドゥングワドゥン 夜中に通った貨物列...
ジャポニカ・パレード24時
ハジマリハ静粛ニ前後不覚ノ闊歩シテ ライ...
声援
夜の病床に独り横たわる友よ 今こそ詩人の...
あなたへ
またあなたのさみしさのかけらを 取り逃し...
何もない日
自分で決めたことだから 誰が悪いでもない...
いきがい
彼の、いきがいは 水風呂だった 暑い夕刻...
誤算の台詞
覗く胎児 覗き込んだおれと対峙 眼光刃に...
ここ
公園の水道水で 顔を洗い口をすすぎ サッ...
約束
テレビの中で 人々の行き交う雑踏の渦に ...
生還生存期間ライブ中継
. . 堕天使のシスターは 小さな列車に...
世界樹
樹木には牙がある それは樹木に夜が言い寄...
残像パレィド
油蝉が飛び散る熱い午後 白狐の楽隊が騒が...
螺旋
沼のほとりに 菖蒲園があった。 群青や ...
錠剤、夕刻
. . . ひとが わたしに やさしかっ...
夢の続き
きっときみは夢から醒めてしまった 僕はま...
風にフカされて
友人よ その答といえば 風がフカしている...
ぶったぎる
萬緑や 「切れ味」だけで遣り通す 地獄の...
命日
今日は命日 それぞれの命日が その日その...
L’eau
Une hirondelle a vol...
別れ
銀河の岸で時々 大粒の涙を零す 小鬼の私...
怖い
考えたくはないけれど こびり付いたこの思...
森
忘れ物をしたような気がする 真夏の 蝉時...
おかげ
今の私があるのは 良くも悪くも 全てのお...
三陸よ
何ごとも無かったように時を経て 地層の上...
午睡
果てしなく 沈む 僕の沼で 咲き乱れ...