握られた紐
この世は生きたい人だけの場所 死にたい人...
その白い手で
あなたの憎しみが私の心に突き刺さる 私の...
あいさつを しない おじさん
あいさつを しない おじさんが 公園のラ...
僕だけがいなくなるんだ
皆んな生きている 空も澄み切っている 風...
僕は まっとう だよ
悲しいかい って 聞いてくれて さみしい...
コーヒーと
コーヒーを淹れる ホッと一息をつく 時を...
孤独な白鳥
夕焼けの湖に浮かぶ孤独な白鳥 淡い色に染...
醒めない夢
私は醒めない夢の中を生きている 私は危険...
生きていよう
昨日 3回目の ワクチンを 打った いま...
お休み
遠い故郷を 思う 思うと楽しくなる 思う...
単純にしておくれ
アッパーカウンター、単純にしておくれ 砂...
刻
いつか見た空はどこまでも青く澄んでいて ...
手にて 書く 物はない
手にて 書く 物はない 何を 書いても ...
精霊の樹々
夜の 樹は 精霊が 宿っている 大きな...
殺郷
師走 せわしなく街が息づき 足早に家路を...
錦
美しかった まるで錦だった 様々な色が重...
大樹
芽生えた時の記憶はあるだろうか 細くか弱...
詩人トノモトショウ
止め処なく溢れ出す言霊と 脳を揺さぶる鋭...
水滴
赤くて 小さな 実の たくさん 集まっ...
夕陽を浴びて
今、安らぎの時を迎えている 疾風怒濤だっ...
時間と空間の声が聞こえる
ゆっくりと 静かに 並木道を歩いてい...
詩人の時代を夢みて
要は物理の世界ならともかく 普通に生きて...
世界は あくまで 相対的
「時間」も 「空間」も 「論理」でさえも...
凪
夕焼けを注ぐ湖上に吐息は止み 波を見守る...
あの道は
あの道は人肌の匂いにざわめいた 舗道は明...
濁り
履き込んだスパイク。 紅く照ったタータン...
心洗
しだいに 紅葉が深まってくる。 動物園通...
虚空
どこまでも澄んでいる 手を伸ばしても何も...
KABOSU
それについて、わたしは語れないのだ 淫乱...
コタツにミカンをのせるまで
晩秋 秋風に吹かれて 冬ごもりの支度を ...