田舎司祭の伝言
或る映画ほど、日々に笑いもなく 或る映画...
居間の私
さめたコーヒーを一口飲んだ。 明日がある...
花筏
落ちてくる花びらを じっと眺めている。 ...
ままよ
簡単なことなど一つもなかった そこを簡単...
マネキン
わたしを見つめる ちっちゃな淑女の憧れは...
日々の土産
久々にひとり旅で、箱根の宿の土産コーナー...
微熱の海
わたしをくるむあなたの器官を 海と呼んで...
水色の空
何処から何処へ 幾多の声を水は流し 枯れ...
桃太郎の神殿
今日こそは 生まれ...
海をわたって風のくにへ
西へと みじかい眠りを繋ぎながら うず潮...
(詩論)初級編:言葉の真理のチェック問題
x=日本語 , Aを任意の予測されるひと...
Omelet
“To be, or not to be...
共鳴
あなたは 綺麗と言って微笑んだ わたしは...
あからすべてがはじまる
あたし あなた あいしてる あお と あ...
つながり
とんぼは人間におしえてもらわなくても 空...
頭上の鐘の音
少年はまだ少年で 世界の全ての虚飾性に気...
あなたに終わらない五月を
新緑の木漏れ日 雨上がりの朝 ひとの気配...
夜来る
背の高い男が岩の上に立っている 月明かり...
日々回避する
浜に打ち上げられた鯨 太陽に目を潰された...
初心
えっと 初心忘るるべからず ってのは つ...
英雄夢想
たとえば電車待ちをしているときに飛び込む...
夏を迎える、少し前の
午後7時で、まだ明るい 日が長くなりまし...
人生を教わる
何はともあれ まず 自分から 微笑んでご...
免許を取れた日
「免許を取るには、年齢位の金がかかる」 ...
写真は添えるだけ
僕は十九で入院した折、この世の一切を放棄...
セントジョーンズワートの庭で
柔肌 胸の やわはだ 膨らみに向かっ...
娘の運んできた時間
スキップして駆け寄ってきてくれる 小さな...
ありがたや
トイレットペ-パーの残りを 使いきり、ち...
蝶
特別な色のない 夜が 麗らかに 舞...
見つめる
あなた と思う と同時に わたし と思う...