間に居る
隠れてもいいかい 見つかりたくないんだ ...
灰色の世界
これは七日ほど前の夢の話だが 私は延々と...
書きかけの詩
詩の断片だけが 脳の片隅だかに メモされ...
今日を振り返る
食事の時に 悪いことや悪口を言ってはいけ...
恩寵 ― メイ・ティン ― 11月
. She carries me thr...
リリさんの音
マーケットを 左にまがったちいさな広場が...
秋の夜陰
逢魔が時を潜り抜け 夜の帳が降り 辺りが...
白昼夢
1. 商店街を歩いている 初めて来たよう...
ぐわ
北海道産の、美しい水が、浄水されて出来た...
葡萄酒
薄ぼんやりとした景色の中に 色とりどりの...
愛猫
夜中にベッドから抜け出して パタパタと歩...
マックシェイク
腹を下したみたいにどろどろ どろどろと、...
ひとりで呑む酒は
寒い言うから服着せたら暑い言うて 暑い言...
ドリル
死の匂い嗅ぎつけ 待ちわびた青さ 軒並み...
気づいたら私は
理由のない事に理由を求めて 冬が何故寒い...
おいしい空気
たくあんみたいな月と、宇宙みたいな空が、...
山川さんは本当にやばいから
. みんなは人生のいつかの過程で よく同...
おでん と
不義理が鳴いてる 色と色の 狭間で 俺は...
希望
子供たちはいつも希望を背負わされ すさぶ...
夢のほとりで
るうるうと 鯨が 啼き 茜色の 弦月は ...
生まれたことについて
きみのペースに生きている ゆるまったり急...
この世のすべてが10月であったら
私たちはある物事が進行している最中にはそ...
幼女に宿るもの
幼い日 家の庭が宇宙だった 蟻やカマキリ...
彼女はみんな死ねばいいと言った
押し寄せる波に疼くまって 頭を抱えてうめ...
孤独
愛。愛。愛。この年になって愛が欲しい。愛...
アラバマの女
. カールした前髪を吹き上げて ありきた...
漣(さざなみ)
ひたむきな思いが 街のなかにたたずんでい...
湿気
傘の上で何かが弾ける音。水とかそんなんじ...
ひとみの奥に
たしかにあなたは僕のとなりに机を並べてい...
蘇生
僕のままでいられない僕の 新しく開いた裂...