勝者と敗者の境界
世の中はいろいろな障害があって 思い通り...
美術館
僕には感受性が足りない 美術館ではいつも...
最後に
ごめんなさい 私が悪かった と 最後にも...
生への執着
苦しいものと知るほどに なお執着は強くな...
果肉
アンバランスな指先 揺れる ∽ 揺れる ...
壁に向かって手を挙げなさい
. 「チンコとオメコの諸君、 君たちは完...
春雷
君の 左手の 包帯に 滴る汗 その眩しさ...
ボレロ
始まりは 渦 捻れる程の ハイテンション...
ラヂヲ
切り忘れたラヂヲが 無駄に大きな音量で ...
良い子はおうちに帰りましょう
夕方五時を報せる鐘が鳴る この辺りの週末...
五月の風は
オフィス街のビル群の緑の合間を 湿り気の...
テスト
憂鬱な唄をうたっていた 周りのせいにして...
ニュースについて少し
朝 お日さまの光が 静々と 自室に射しこ...
せめて
馬鹿な奴だと世間が言おうとさ 自分で納得...
20分
視界の隅に見慣れない虫の影 揺らめいたり...
宴
5月です。 どの盃にも蜜酒がなみなみと注...
鯨
夢枕に浮かんだ一本の水平線でした いまだ...
枇杷
枇杷を頬張る 半袖の君から 滴る。 初...
おうごんじだい へ
ふかい うみの そこで ひたすら ねむる...
シースルー
. 詩で名づけられた人々は詩を伝言する。...
あなたの海へ
温かな水がぼくの鼻腔を優しくなぜる 急深...
由来
海を見下ろす崖の傍らに 薄紫の柔らかな花...
祈り
あなたが今背負っているその重荷を 僕も共...
ポピーの思い出
ポピーが咲き始めましたね 二人で訪ねた千...
埒外
個を尊重するだとかハラスメントだとか 随...
理
君の細部に 潜む 神さまの 企み 繊細な...
動画童話『RIBBON IN THE SKY』
とうとうやってしまった ここに来るまでに...
三月の紫陽花
遠く離れた東京の女子大に 君は入学するこ...
沈黙する空の下で(改稿版)
沈黙する空の下で、目は 空を映しているの...
シャツ
捨てられるのと雑巾になるのとどっちがいい...